あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

所沢市の西郊、緑の狭山丘陵を歩く(埼玉)

2016-05-22 19:02:26 | ウオーキング
 2016年5月21日(土)

 所沢市と西武鉄道との合同企画、「所沢市みどりのふれあいウオーク」に参加した。


 受付は、西武池袋線小手指(こてさし)駅南口↑から5分の北野公園。

 9時~10時30分の受付だが、私は受付を済ませて市のイメージマスコット「トコろ
ん」に見送られ、9時33分に出発した。


         

 市道を南西に進んで国道463号バイパスに出て、誓詞橋(せいしばし)交差点まで進
む。南側近くに、「所沢市埋蔵文化財調査センター」がある。


 市内の埋蔵文化財の調査と保存、資料や調査成果の展示、天然記念物ミヤコタナゴの保
護などのために開設された施設である。

    
 通常は平日のみ開館しているが、今日は特別公開していたので入館し、発掘された土器
や調査資料、国指定天然記念物ミヤコタナゴなどの展示を一巡して観賞した。
    

 南に少しの道路際に、「小手指原古戦場」碑が立っている。この辺りは、鎌倉時代末期
から南北朝時代にかけてしばしば合戦のあったところ。
        
 特に歴史的な合戦のひとつ、元弘3年(1333)5月11日の新田義貞の鎌倉攻めで
は、迎え撃つ鎌倉幕府軍との間でこの地で30余回も打ち合うも勝敗つかず、翌日幕府軍
は分倍河原(ぶばいがわら)(東京・府中市)に退き、22日には幕府軍の北条高時らが
鎌倉で自害し、鎌倉幕府は滅亡したという。

    
 背後にある森に覆われた白幡塚は、源氏の末裔(まつえい)である新田義貞が陣を張り、
源氏の旗印とされる白幡を立てたという伝承があるとか。塚の頂上には、2基の小さいほ
こらが祭られている。
    


 白幡塚を下りて、茶の木に囲まれた農道を進む。周辺には、特産・狭山茶の茶畑が多く、
しばらく畑の中の道を進むと、茶の製造販売を手がけている茶園も見られた。





 そばの稲荷神社に寄り、小休止して水分補給をする。でも、すぐ近くの「クロスケの家」
の前では、湯茶と冷茶のサービスがあった。


 クロスケの家は、狭山丘陵の自然と文化財をナショナルトラストの手法で保全する活動
を行う「トトロのふるさと基金」の事務所で、建物は国登録有形文化財である。


 寄付金で購入した土地は「トトロの森」と名付け、ボランティアの人などと一緒に維持
管理作業を行っていて、私は作業には参加出来ないが会員として協力している。


 今日は建物内も公開していて、ウオーカーもたくさん立ち寄り、見学したりトトロの基
金のグッズを購入したりしていた。



 隣接する宝玉院↑前を左折して、交通量の多い南側の県道179号を少し進む。早稲田
大入口交差点で県道と分かれ、正門への道を横断して早稲田大学所沢キャンパスの北側沿
いを西進する。



 キャンパスの西端付近まで進み、西側高台にある金仙寺(こんせんじ)への石段を上が
る。4月3日の花まつりにも見に来た、本堂前に立つ樹齢140年余りのシダレザクラは、
緑に覆われていた。


 金仙寺は、約千百年前に覚堂という僧が、弘法大師空海の作という阿弥陀如来を本尊と
して現在地の西方に開山したと伝えられ、この地には、天正18年(1590)に再建さ
れたとのこと。

    
 花の寺として知られ、境内にはカルミヤやアジサイ、ユキノシタなどが花を見せ、西側
の花畑にはコスモスやポピーなどが色鮮やか。
        



 そばの、わらぶき屋根の小屋で小休止するウオーカーもいる。



 畑に咲くルピナスやジャガイモ、近くの北斜面に並ぶキリの花などを眺めながら、比良
の丘(ひらのおか)に向かう斜面を上がって行くと、北側の展望が開けてきた。
    





    
 大きな桑の木に、熟し初めた桑の実がたくさん実る。芝草に覆われたピーク、比良の丘
にはベンチもあり、爽やかな風に吹かれながらの休憩は気持ちよい。



 上がってくるウオーカー、近くの茶畑や南側の狭山丘陵の新緑、東方に見える所沢市街
中心部の高層マンション群などを眺めながら、小休止した。




 比良の丘の西側からコースは林間に入った。

 「さいたま緑の森の博物館」のある入間市との市境付近をピークに左に180度迂回し
て、全コースの4分の1前後の距離にわたり林間を進んだ。
     

 狭山湖の堰堤(えんてい)が近づくにつれて林が切れ、ブドウ畑の北側に三ヶ島集落の
家並みなどが見晴らせ、トトロのふるさと基金が獲得した森のひとつ、「トトロの森」第
4号地の竹林の横を通過する。


 間もなく狭山湖北東端に出て、堰堤に向かってソメイヨシノの古木の多い遊歩道を進む。
木の下では、昼食するウオーカーも多い。



 水をたたえた狭山湖が現れ、堰堤北端の東屋で昼食するグループを見ながら堰堤を南へ
と進んだ。




 湖の奥には、この水源になっている奥多摩の大岳山(おおたけさん)や御前山(ごぜん
やま)周辺らしい山並みが望まれるが、霞んでいてしっかりとは判別しがたい。



 南東端にある2つの取水塔が近づき、堰堤の南端まで進むと、平成14年(2002)
に終えた堤体の耐震強化工事完成を記念して建てた、当時の石原都知事の書になる記念碑
が立っていた。
         
 そばの東屋に12時28分に着き、昼食にした。

 ちなみに、狭山湖(山口貯水池)は昭和9年(1934)の完成。堤体強化後の規模は、
堤高35m、堤頂の長さ691m、有効貯水量約2千万立方m(東京ドーム約16個分)
で、都民の水道使用量の約4日分になるという。

 12時45分に東屋を出て、最後のコースに向かう。南側の多摩湖との間の県道55号
まで進んで多摩湖遊歩道を東南へ。
      
 多摩湖上池の堰堤北岸に近い交差点を左折して北に向かって下り、西武ライオンズの本
拠地、西武ドームに近いゴールの狭山不動尊下広場に、13時10分に着いた。

 ゴール受付を終え、参加賞である今日の西武ライオン対福岡ソフトバンクホークス戦の
一塁側内野指定席C席のチケットをもらう。

 せっかくだからと、西武ドームに直行して一塁側入口を入る。もう一つの参加賞、狭山
茶のペットボトルももらい、13時に試合開始したばかりのライオンズ対ソフトバンクホ
ークス戦を、一塁側ソフトバンクのブルペンそば、前から4列目で観戦する。





 同点の5回裏まで観戦したが、暑さと疲れで眠気がするのでここらで球場を後にして、
西武球場前駅↓14時48分発西所沢行き電車で帰途につく。


(天気 晴、距離 12㎞、地図(1/2.5万) 所沢、歩行地 所沢市、歩数
 20,900、累積標高差 約310m)




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4 コメント

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いいですね (岩本)
2016-05-25 14:12:47
 時間があれば、参加してみたいと思っていたウオーキングでした。
 すでに、終わっていたのですね。
 見て、参加した気分です。
ありがとうございます。
緑がいっぱい (saikoroat)
2016-05-25 16:20:01
岩本さんもよくご存じの場所ばかりと思いますが、茶畑とたくさんの新緑の中、気持ちよく歩けました。
参加賞も、今回は西武ドームでの試合見学でしたが、一昨年秋の同じ催しでは、
ブルーベリーの苗をもらいました。
チラシには書いてない参加賞も楽しみです。
機会がありましたらご参加下さい。
楽しい企画ですね (関谷)
2016-06-01 17:23:57
所沢の自然あふれる場所をウオーキング
所沢に住んでいながらこのような企画があるとは知りませんでした。ブログを拝見させていただいて、行った気になれました。来年はが都合が合えば参加したいです。
狭山丘陵の自然を (saikoroat)
2016-06-05 11:42:25
市の西郊、三ヶ島地区や狭山丘陵は緑がたくさん残っています。
関谷さんも次の機会にぜひご参加下さい。
催しは市の広報誌、広報「ところざわ」に掲載されるほか、市役所や出張所を
時々のぞいてみると、各種催し物のチラシが置いてあります。

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