あるきメデス

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イギリス8日間の旅③ リバプール、チェスターと2つの橋へ(後半)

2017-07-19 18:39:57 | 英国旅行
 2017年6月28日(水) 〈続き〉
 リバプール、チェスター、世界遺産の水道橋と世界初の鉄橋へ(後半)

 チェスターの観光を終えてバスで10分ほど乗り、12時30分過ぎにチェスター郊外
にあるMollingtonホテルのレストランに入り、昼食をした。

 13時20分頃バスは出発して、チェスターから南西に約70㎞ほど走ってイングラン
ドからウェールズ北東部に入り、スタンゴスレン(orスランゴレン)(Llangollen)に14
時に着いた。

 ここには世界遺産ポントカサルテ(Pontcysyllte)の水道橋と運河がある。


 ディー川にかかる水道橋は1805年に完成し、長さ307m、幅3.4m、深さ1.6
mあり、内部が空洞の石造りの橋脚19本の上に、ランゴレン(Llangollen)運河の水道
が流れる鋳鉄製のトラフ(溝形)が架けられていて、高さは38mあるとのこと。

 この水道橋には年間1万艘(そう)以上のナローボートが航行し、2万5千人以上の歩
行者が渡るという。


 バスを下りたそばの運河は2つの流れが合して水道橋につながるため、その周辺水路幅
が広くて閘門(こうもん)もあり、ここに次々にナローボートが行き来している。
     



 2つの流れの合流点




 14時50分までフリータイムとなり、多くの人が水道橋を渡ることにした。橋の手前
から長い橋脚が見下ろせるが、下までは見えない。
     

 橋の左側に設けられた、人が交差するのがやっとなくらいの細い歩道を少しずつ進む。
     
 水路には、ときどきナローボートも通過するので間近に見ることができる。


     
 緑にに覆われた深い谷の底を流れるディー川は、目もくらみそうなはるか下に。


 川の両側や周辺の丘陵などは緑濃い木々や広い牧草地などが広がり、雨で煙る下流はる
かにはレンガ積みらしい橋脚も遠望できた。



 帰宅後調べたら、この橋はチャーク水道橋という高さ21m、全長220mの水道橋に
平行している鉄道高架橋らしい。

 この歩道は、もともとは船を曳く人や馬の通り道だったようだが、現在のナローボート
は自力で運行できるので歩道として活用されているようだ。

     
 渡り終えた対岸の辺りは歩道が少し広がり、その先で左カーブして流れは見えなくなっ
ていた。対岸からも、橋脚はわずかしか見られない。
     

          


 来る人との交差に注意しながらもとの場所まで戻った。


 橋の近くにある民家





 そばの緑地には、周辺へのフットパスの道標が立ち、ウェールズ独特のデザインらしい
2つの石像の彫刻が目に付いた。
    

       

              

 運河の上を小さい歩道橋で越えてバス乗り場に帰る。





 相変わらず雨は止まず、低い雲の垂れ込めた道をバスはイングランドに戻って南東に向
かう。沿道の麦畑は刈り入れ時の彩りを見せている。


 シュルーズベリー(Shrewsbury)を通過してテルフォード(Telford)から間もなくのと
ころまで約70㎞を走り、アイアン・ブリッジ(Iron Bridge)の町並みに16時に着いた。

 町並みに沿って流れるセヴァン川には、英国最初の世界遺産で世界初の鉄橋というアイ
アン・ブリッジが架かっている。

 アイアン・ブリッジは、建築家トーマス・ブリチャードの設計により、製鉄業者エイブ
ラハム・ダービーにより施行された全長約60mの橋で、世界最初の鋳鉄製のアーチ橋、
1779年に建築されて1781年に開通したという。

 もともとは鉄や石炭、石灰石を川の対岸に輸送するために使用されたが、現在は歩行者
だけ渡れるようになっている。

 イギリス指定建造物の第一級建築物に指定されていて、アイアンブリッジを含むアイア
ンブリッジ渓谷は、1986年に世界遺産に登録されている。

 この地域は産業革命の始まったところとされ、産業革命はエイブラハム・ダービーがコ
ークスを使って高品質の鉄を造り出す近代的製鉄法を発明したことから始まり、周辺の町
とともにこの地域が産業の中心となっていったという。

 橋は中央部が高い独特の形状だが、これはセヴァン川は重要な貿易路だったので船がひ
んぱんに往来しており、背高の船が往来できる高さを確保することが重要だったため、橋
脚が無く中央部が高いこのような橋が建設されたようだ。




     


 橋の手前でバスを下り、坂道沿いに並ぶ商店を見ながら橋際に行き橋を眺める。橋の周
辺には観光客向けの商店やカフェなどが並んでいた。





 橋を渡って対岸まで行き、周辺の建物や対岸の町並み、緑に覆われたセヴァン川の流れ
などを眺めて町並みの方に戻る。


 橋の上からの上流の眺め


 対岸に残る橋に関係する建物


    


 橋からの下流側の眺め



 坂道に沿って並ぶ商店などをのぞいたり、川沿いに並ぶ石造りやレンガ積みなどの家並
みを眺め、離れた場所で停車していたバスを待つ。


    

 橋際の土産物店


 16時45分にバスは出発して、東南東に約71㎞先の今日の宿のあるコベントリー
(Coventry)に向かう。

 高速道路M46号からM6号を進み、バーミンガム(Birmingham)の東方を通過する頃
は夕方のラッシュ時でやや渋滞した。


 さらに国道A46号に入って間もなくの18時10分頃、連泊するメルキュール ブラン
ドン ホール ホテル(Mercure Brandon Hall Hotel)に着いた。

 夕食後に撮った、正面から向かって右横からのホテル。

                              (歩数 13,400)




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2 コメント

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水路の写真 (H.T)
2017-07-19 19:53:17
水路の写真素晴らしいです。
英国雨天の日が多いのでしょうね。
200年前の水路橋 (saikoroat)
2017-07-20 16:59:02
200年前にかけられた水路橋を、いまもたくさんのナローボートが航行しているというのが驚きでした。
最近出かけた外国旅行で、2日間雨の中での観光というは初めてです。

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