Salsa する?

Salsaの力を信じてます。
ココロの核にしみ込んで、カラダの芯が躍動します。

映画「アーティスト」 間は魔物でござる。。

2014-07-01 13:03:51 | 映画


5月から週一本のペースで、映画館通いが復活。
最近のハリウッド映画はスケールとお金のかかり方がハンパじゃない。
俳優たちも豪華絢爛。
なのにときめいたり、胸を締めつけられるような痛さも伝わって来ない。
その代わり、今の日本映画は娯楽も人間ドラマも魅せてくれる。
今を生きてる心の機微やテーマを浮き彫りにさせたら敵うものはいないと思う。

とにかく毎週観る映画は、心の澱みを蹴散らしてくれることは確か。
開演前の予告編を吟味し、三匹のブタ「ブーブー・スリー」の歌を聴いたり。
ゆるキャラ「紙兎ロペ」に苦笑しながら、太巻きを頬張り開演を楽しく待つ。

そんなシネコンで古~いモノクロのサイレント映画が上映されることに。。
朝の10時のみ上映…しかも1000円…
それが映画「アーティスト」だった。


◆映画「アーティスト」。。◆

なんの情報も知らずに映画館へGO。
映画館のスケジュール表の作品評価が相当高い。。
そして、観てびっくり!なんと無声映画だった。

1927年~1932年が舞台。
サイレント映画全盛期。。
突如銀幕にトーキー映画の出現で、サイレントは瞬く間に落ち目に。
サイレント映画に観衆は振り向きもせず、スターもすぐに忘れられた。

そのサイレントの凄さは目線の変化と表情、そして間合いが全て。
それだけで演技全体を表現するものだった。

観ていくうちに、主役の俳優の目線の色香と哀しさに、釘付けに、、
有名スターの栄華から没落、地を這うドン底の生活。。
そしてドン底のスターを静かに見守る人たちの深い愛。
字幕は少し出るが、ほとんどは目線と間合いが創る世界。
このモノクロの古い映画にどっぷりやられた。。。
暗闇の中、止まらなくなった涙に
「この顔でどうやって駐車場まで行こうか…」


その夜。
左大臣に「アーティスト」という古~いフランス映画を観たと言うと、、

「あ~ アカデミー賞獲ったやつね。。カンヌも獲ったんじゃない♪」

この前、日本映画「ウッジョブ」を観た時だった。
2~3年前の林野庁の「林業を広める」政策の失敗も教えてくれたのは左大臣。
この人は映画はさっぱり観ないくせに、とにかく知識量は持ってるヤナ奴なのだ。

その夜、「アーティスト」を調べた、、
2011年に放映。
2012年アカデミー賞主演男優賞など5部門を獲り、
カンヌ国際映画祭の男優賞と最優秀犬賞を獲った。

サイレント映画スターはフランス人俳優「ジャン・デュジャルダン 42歳」
生きてれば100歳は超えてるなぁ…と思った人は
今をときめく俳優だった。。。。



◆間に魔がある!演技全体を左右する。。◆


「アーティスト」を観て、思い出した。
歌舞伎・能・狂言を担う若手役者が口を揃えて言っていた。

表現で一番コワいのは。。「間」

この演技の中に入れる「間合いは魔がいる」
間の善し悪しが演技全体を左右してる。

この三人は10代からアーティストをとして看板を背負った人たち。
この話を聞いた時にサルサのサボール(味わい)も同じだなと思った。

カウントとカウントの間をどれだけ上手く使えるか。。
間とはこんなに凄い効果があると知った映画だった。



**帯表紙**


この犬はカンヌで「バルムドック賞」という最優秀犬賞を獲った。
映画の中で、没落していく主人公を慕い支えていくの。
抱きしめたくなるほど切ない犬の役者さんでしたよ。

しかも「間」が上手い!!!
久々の映画らしい映画でした。お早目にご覧下さい\(◎o◎)/

人気ブログランキングへ←参加してます!応援クリックをポチ♪してくださると励みになります。いつも読んでくれてありがとう(=^・^=)感謝!

最新の画像もっと見る

コメントを投稿