江戸中期になると、江戸の町はとうとう食文化も熟成し始めた。
地方からの出稼ぎの人や武士で人口もパンパン、、
独り者が多いため、自然と外食産業が盛んに。
たとえ夜中でも一歩外に出れば 空腹を満たせる
[夜鳴き蕎麦][天ぷら][江戸前寿司]が辻で営業。
「うちまで持って来てくんねぇ〜」と声掛けすれば
長屋の戸口まで店主が『旦那ーあいよ!』と持って来る。
江戸ライフは超便利で超気楽の極み♪
そんな豊かな食文化で、一番重宝されたのが<豆腐>だった。。
◆たかが豆腐 されど豆腐〜◆
将軍さまも、武家も商人も、職人も全ての人が食べた豆腐。
江戸時代は肉を食らう事を認めていなかったため、
毎日売りに来る豆腐は、大事なたんぱく源だったのは言うまでもない。
冷奴や湯豆腐は簡単で美味しいため欠かせない食べ物になっていた。
江戸庶民もこの頃になると、白米を食べていた。
動物性たんぱく質を摂らない上に、栄養のない白米をたらふく食べた。
その結果、ビタミン欠乏症で脚気を患う。
将軍たちの突然死(心不全)も白米が招いたと言われ、
末梢神経障害で歩けなくなる人も多く、
箱の車椅子を使い移動する光景も珍しいものではなかった。
この現象は[江戸患い]と言われ、
地方へ戻り、玄米を食べると治った。
こういう理由から
将軍達は薬と称し肉を食べるようになる。
鶴は一番のご馳走でよく食べられたが、
後に牛の味噌漬けを食べるようになった。
因みに変わり種は15代徳川慶喜。
豚肉を好み「豚将軍」とまで云われたそうな、、
帯表紙の絵は
手桶を下げて豆腐屋に買いに来る若いおかみさんたち。
手桶の大きさと出来上がってる大きい豆腐にご注目!
一丁の豆腐の大きさが手桶の大きさが同じデス。
今の豆腐の四丁分。
一丁は四十文(600円)
四分の一(150円)から切り売りしてくれる。
江戸で一番流行った料理本は豆腐のレシピ本。
そしてこの豆腐は地方へもアッと言う間に普及。
天変地異の伝達は飛脚が担っていたが、
江戸の文化のほとんどは、
参勤交代のお蔭で伝わった。
◆悪評高き参覲交代の功績とドラマ◆
1年置きの参覲交代は大名にとって命懸け。
石川県の加賀藩は外様大名なのに、裕福で豪華。
お供は2000人
2週間の旅費は4億円!
大名はコツコツ貯めた財産を参覲交代で使い果たす、、
不条理ではあったが、
このお蔭で265年も戦争がなく、豊かな世界に誇る文化を生んだ。
そして大名の子息は人質として江戸詰めになり、江戸で育ち成人する。
その後は大名として故郷に戻り、
実際に見た江戸の豊かな文化と便利さを伝え広めた。
その反面、悲劇のドラマもあった。
江戸後期になると、どの藩も財政難に陥る。
倹約は凄まじく、
越後長岡藩主・牧野忠孝は木綿を着用、豆腐半丁をおかずに5年間…
財政も立て直した矢先に二十歳で死去、、無念の死。。
当時の武家は一汁一菜、おかずは豆腐の日々。
江戸の職人は一汁三菜。
どう見ても江戸っ子の方が遥かに豊かに暮らしていた。
この食生活のアンバランスさの影響は身長に表れた。
肉を食べた奈良時代の人は江戸時代の人より背が高かった。。
何気に食べてる豆腐。
江戸時代に生まれ、こんなにもドラマがあった。
たかが豆腐 されど豆腐。。。。ですなぁ…
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ビタミンなんて知識もなかったしね。
栄養不足は
或る程度は已むを得ませんな。
豆腐は
栄養学的には
優れた食品、
これが
江戸時代の人間の
栄養を支えたことは確かに
その通りでございましょう。
バラエティに富んだレシピがあり
我が家も重宝しています。
江戸時代にも食されていたのですね。
まだ子供だったころ、お豆腐屋さんがラッパを吹いて
よく売りに来ていました。
母といっしょにボウルを持って買いに行きました。
懐かしい思い出です。
我が家の冷蔵庫には、豆腐と納豆が必ず入っています
ありがたい食材です
感じたことの第一。
狙いがいいですね。それと、体言止めの軽快な筆運びはすがすがしい。
現代は、書くこと、読むことが遠ざかり、およそ「行間を読む」という言葉さえ辞書からきえかかっている。
私は30年自分史原稿指導をしてきました。その経験からあなたの筆致は実にすばらしいと感じ入りました。久しぶりにいいものに巡り会えた。写真との兼ね合いも抜群。今後とも、夜明けのスキャット(一寸レトロ)のような名調子お願い。人生をたのしみましょう。 ふみと
先日、当地でずんだ祭りが有りました。
ずんだ→豆をすり潰して味付けし、餅に絡めたもの。
美味しいですよ。
豆を打つ・・・なまって「ずんだ」にかも。
豆腐同様そんな豆文化も有ったかも知れませんね。
近いうちに、お登さんで、花のお江戸でウォーキン
グの予定。
豆腐食べてきます・・・
「本の中の江戸美術展」
国宝級の浮世絵を中心に・・・・必見ですよ
ブログで江戸時代にタイムスリップ
今度は美術展で江戸時代へタイムスリップでした