死ぬまでにやっておきたかった船旅を終えて、やり切ったという清々しい気持ちに包まれると共に、色々な思いが溢れてきました。
FBで綴ったものをこちらに再掲載させていただきます。


私は長年、西洋コンプレックスを持っていた
人の姿のみならず、ファッション、インテリア、建築物、絵画、音楽、自然、そして考え方に至るまで、何もかも日本より美しい!と思っていた。
(私は美に価値を置いていることが、今腑に落ちた)

私は西洋に、特にヨーロッパに強くあこがれると同時に、見知らぬ他の国々にも興味があり、一つでも多くの国を見てみたいと思い、これまでバリ島を除いて20回程の渡航歴がある。
それが、バリ島でアルサナ氏と出会ってストップした。

その後、癒しと自己探求にどっぷりとはまりつつも、この願いは終わりを迎えたのか単に中断しただけなのか、はたまた手放すべきか再開させるべきなのか、時折私を悩ませた、

一方、不思議なことに西洋に絶対的な価値を置きながらも「日本が一番」という人がうらやましいと思った、幸せだなとも思っていた。

今回、かねてよりの念願、スペイン、ギリシャ訪問、船旅という三つの望みをいっぺんに叶えるべく地中海・エーゲ海クルーズを体験してきた

もう以前のような高揚感は、どこにもなかった。
美しい景色には素直に感動したけれど
ただ海や、太陽を眺め、潮風に身を任せるのが心地よかった。

水平線から昇る朝日を見ながら、ふと、私は九重町の生活がとても気に入っている、自宅で食べるおうちごはんがなによりと思っていることに気づいたのだった。




ローマ、フィウミチーノ空港上空から