2014シーズンの牧田和久投手は、26試合に登板して8勝9敗、防御率3.74、QS率65.38%とチームを代表する先発投手としてはさみしい数字に終わってしまいました。2013シーズンの防御率は2.60ですので、1点以上上がってしまったことになります。ここで2013シーズンと2014シーズンの投手成績を比較してみたいと思います。
【2014シーズン】
投球回数1702/3 8勝9敗 防御率3.74、奪三振率4.69、QS率65.38%、WHIP1.29、被本塁打10、与四球50、被打率.264
【2013シーズン】
投球回数166 8勝9敗 防御率2.60、奪三振率4.72、QS率65.38%、WHIP1.25、被本塁打10、与四球39、被打率.273
という形になっています。この数字を見て意外と言えば意外なのですが、投手としての主要な成績はそのままで、防御率だけが1点以上跳ね上がっているという事が見えます。与四球数こそ違いますが、投球イニングで割るとどちらも0.2台ですので、特段変わらないと見ていいでしょう。
次のデータでも
投球数÷投球イニング ※つまり1イニング終えるのに何球要したか
2014シーズン→ 約16.71球
2013シーズン→ 約15.40球
これも9イニング(1試合)に直すと9球少々ですので、特段変化はありません。
唯一と言っていい、変化が見える数字は「得点圏被打率」です。
2014シーズン→ .297
2013シーズン→ .161
更には「得点圏長打率」
2014シーズン→ .411
2013シーズン→ .232
となります。
つまり2014シーズンの牧田投手は、得点圏にランナーを背負った状態で痛打を浴びるケースが目立ちます。2013シーズンは得点圏にランナーを背負っても粘り切ることができましたが、2014シーズンはそれができずに結果として防御率が1点以上も悪化してしまったことになります。
よく牧田投手は、左打者によく打たれるという事が言われます。もちろんそれは事実なのですが、コースによっては随分違います。
左打者から見て内角へのコースへは、被打率として概ね.200少々になります。
ただ外角になると、ベルトの高さの外角は実に.513(39-20)という被打率になります。外角コースを平均すると.400程度の被打率になります。
要因としてはいろいろあると思います。1つは外角への配球の偏りやコントロールミスになりますが、これは可能性は低いでしょう。炭谷選手のリード傾向、各コースの被打率の分母の数字を見ると、そうは見えません。
そうなると内角球の使い方という事になります。内外の出し入れとか、高低の使い方とかと言いますが、これはある程度の球威により成り立ちます。
イコールでは無いのですが、ストレートの空振り率を見て行きたいと思います。2014シーズンは空振り率4.64%です。もちろん牧田投手は豪速球を武器にしていないので、仕方ないですが2013シーズンは5.92%でした。ちなみにルーキイヤー2011シーズンのストレート空振り率は8.37%でした。もちろんルーキイヤーの半分以上はクローザーでしたから、イコールでは考えられませんが、半分近くまでに落ちています。
つまり攻め球となる内角球の球威が低下することで、外角の被打率が上がってきている可能性が高いでしょう。
それによって高低を付けた配球の有効性も低くなりますから、球威の復活がポイントになるでしょう。
分析が長くなってしまいましたが、得点圏にランナーを背負った時にギアを上げて、ボールの力がMAXの状態でピッチングが出来なかった部分もあると思います。これはスタミナや投球術の部分もあるでしょう。
今シーズンはピンチの時に投げ急ぐ場面が多かったように思います。もちろん詳しいカウントは付けていないので、イメージに過ぎないのですが少なくても数試合でそういった場面が見られました。投げ急ぎと書きましたが、テンポという意味でもそうです。以前に元イーグルスの山崎選手に対してスーパークイック投法を見せて話題となりましたが、単調にならないピッチングも牧田投手の場合重要でしょう。
やはり牧田投手、2015シーズンの大きなポイントになるのが球威の復活、対左打者、高めのつり球少なくてもこの3点でしょう。もちろん一言で球威の復活とまとめることもできますが、今回はこの3点を挙げさせてもらいました。
ずばり2015シーズンの牧田投手に期待することは、防御率2.00、15勝です。
岸孝之投手とともに、ライオンズの投手陣を引っ張り、リーグ優勝、日本一へ導いてほしいと思います。
分析が長くなってしまいましたが、得点圏にランナーを背負った時にギアを上げて、ボールの力がMAXの状態でピッチングが出来なかった部分もあると思います。これはスタミナや投球術の部分もあるでしょう。
今シーズンはピンチの時に投げ急ぐ場面が多かったように思います。もちろん詳しいカウントは付けていないので、イメージに過ぎないのですが少なくても数試合でそういった場面が見られました。投げ急ぎと書きましたが、テンポという意味でもそうです。以前に元イーグルスの山崎選手に対してスーパークイック投法を見せて話題となりましたが、単調にならないピッチングも牧田投手の場合重要でしょう。
やはり牧田投手、2015シーズンの大きなポイントになるのが球威の復活、対左打者、高めのつり球少なくてもこの3点でしょう。もちろん一言で球威の復活とまとめることもできますが、今回はこの3点を挙げさせてもらいました。
ずばり2015シーズンの牧田投手に期待することは、防御率2.00、15勝です。
岸孝之投手とともに、ライオンズの投手陣を引っ張り、リーグ優勝、日本一へ導いてほしいと思います。
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