今シーズンのライオンズの話題において、1つ注目となっているのが武隈祥太投手の先発転向プランでしょう。一部スポーツ紙に置いて報道され、現在行われている紅白戦でも2イニング以上投げています。シーズン中は基本1イニング以内の登板イニングとなっている武隈祥太投手において、これまでとは違う調整法になっていると感じます。



武隈祥太投手の先発転向において、チームとしてやはり若干投手の配置を変えなければならない部分が出てくると感じます。これは言うまでもなく、2017シーズンまで武隈祥太投手が務めていた比較的浅いイニングでの左腕リリーバーを誰に任せるか、という点でしょう。
これに関してば当初、高橋朋己投手と考えていましたが、これまでのキャンプでドラフト1位ルーキーと齊藤大将投手が有力候補になってくると感じています。A班に抜擢され、ピッチングを披露してくれる中で、対左打者に関しては即戦力レベルだと感じています。特に左打者のインローに落ちる変化球は一級品で、これだけでも対左打者には相当な脅威になるはずです。
しかし右打者に対して齊藤大将投手がやや投げにくそうな場面も見られ、そうなると先発ローテーションに入れるには苦しいでしょう。このような状況であれば、齊藤大将投手を武隈祥太投手の代わりに比較的浅いイニングの左腕リリーバーまた対左打者のワンポイントという形で起用できるのではないかと考えています。
そしてトミージョン手術から復帰するであろう、高橋朋己投手はもっとイニングが進んだ場面での1イニングを任せ、セットアッパーという形での起用が良いのではないかと思います。

さて武隈祥太投手の先発プランは、個人的には賛成です。
最大の理由は武隈祥太投手が過去4シーズン連続で、45試合以上の登板数をこなしていますし、2015シーズンからは3シーズンは60近いイニングで登板しています。今シーズン29歳となる武隈祥太投手がこれだけのイニングを登板しているということであれば、登板過多と見るのが正しいのではないかと感じます。
そこで2018シーズンは先発ローテーションに入り、基本的に6日で100球〜120球という形で間隔を取ってあげれば、リリーバーとして毎日ブルペン入りするよりは身体への負担は少ないのではないかと考えています。これまでは左腕リリーバー不足や高橋朋己投手の離脱でなかなか配置転換が出来ませんでしたが、高橋朋己投手の復帰見込み、野田昇吾投手の台頭と齊藤大将投手の入団という2018シーズンですので、今がチャンスであると見ています。

ただ課題もあるでしょう。
やはり何年も先発としての調整をして来ませんでしたので、キャンプからオープン戦での調整は難しいのではないかと感じます。また球種としても現在はストレートと代名詞であるチェンジアップで約8割の投球バランスですので、もう少しスライダーとカーブの割合を増やすことができるような投球術も必要でしょう。
ライオンズの先発ローテーションの中で、左腕は菊池雄星投手のみで、それに続く存在として武隈祥太投手への期待がかかっています。佐野泰雄投手という名前も出てきてはいますが、1軍での実績という意味では武隈祥太投手の方があります。

優勝が見えてきたチームの中で、やはり1番の課題は先発ローテーション投手がしっかりと機能するかということになりますから、武隈祥太投手の配置転換が成功するか、大きなポイントになりうると考えています。先発ローテーションに配置転換ということになれば、ローテーション入りできるよう期待をしています。




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