【ブログ更新しました】
かなり久しい更新となっております。
本日の中医協から「調剤報酬」に関する議論が始まりました。
詳しい資料などは以下よりご覧いただければと思います。
http://yakuzaishi-next.com/?p=2276
次回、医療介護同時改定のキーワードはいうまでもなく「かかりつけ薬剤師・薬局」となります。
本日もその点について厳しい議論が展開をされてきました。
傍聴後の、率直な感想ですが
「薬局はこのままでいいのだろうか」
ということです。
中医協はよく点数を決めるところと思われていますが、正確にいうと「財源源の割り振り」を決めるところです。
医科・歯科・調剤という部門に何を頑張ってほしい、何については梯子をはずそうとそういう話がされています。
もちろん頑張っているところには「評価」という加点がされるわけですが、財源が決まっているためなんでもかんでも評価するというわけには行きません。
議論は診察側と支払側で行われて行われます。
支払側がいる理由としては、効率よく医療費を分配することが目的とされています。
中医協での議論のもう一つの大きな目的は「社会保障費の抑制」です。
国は言うまでもなく、超赤字状態が続いています。
しかしながら、保険薬局を含めた保険医療機関(等)は、保険収入を生業としているので無下に点数を減らせばいいということではありません。
だからこそ適切な点数配分、かつ社会保障費の抑制に向けたが議論されています。
ここから本筋ですが、昨今の会議や本日の通して一つ大きな流れを見ることができます。
それは「国が薬局に求めていることは、社会保障費の抑制」であるということです。
各種薬学的な活動は評価されていますが、一番大事なのはソコにあるということです。
定められた点数を取ることは大いに結構だが、結果が付いてこなければ意味がないといっています。
たとえば、「残薬問題」についてです。いまは残薬を集めたことが取り上げられていますが、それは医療費の抑制とは直結しません。
その活動によりどれだけの処方が停止になったのかという「金銭的指標」が求められています。
はっきり言って、すごいドライな考え方です。
院外調剤と院内調剤の調剤料に関する議論がずっと続いていますが、こちらも同様です。院外にすることによる患者メリットはもちろんですが、薬局をかいすることによる経済的なメリットはどうなっているのか。
そこに論点があります。
今日の議論の内容は明日には各業界紙でも取り上げられると思いますが、調剤のいまおかれている立場は非常に厳しいといえるのではないでしょうか。
一生懸命とりくんでいる在宅医療。
医療的観点から見ると薬剤師が動くことでチーム医療が充実します。
しかし、中医協的視点から見るとそこを評価(加点)し続ける限りは、どこかで医療費抑制の効果が求められれます。
たとえば、それにより「平均在院日数が短縮につながり入院医療費が抑制できる」という感じです。
かかりつけ薬剤師指導料の算定にともない、「重複投薬の減少、残薬の改善」こんなことも指標として求められます。
もちろん調剤だけで話は簡潔しないので、かかりつけ機能、健康相談機能を充実させることによる加点をつければ、受診抑制(医科点数減)という指標が見られます。
何がいいたいのか。
いま薬局に求められる機能は「医療費抑制」「社会保障制度の維持」であるということです。
これは言い続けていることですが、いちど考え方を「薬剤師の仕事」と「薬局の役割」を分けるということが必要なのではないでしょうか。
薬剤師による独占業務は病院薬剤師にとっても同じことです。
いまはベクトルが違いますが、薬剤師であれば薬局業務も病院業務を行うことができます。
問題はそこではなく、「薬局」が存在することの意味と求められている役割をきちんと理解し、そこに向けて取り組むっということなのだと思います。
薬局は保険事業者である以上、薬剤師としての考えや経営者の思想よりもまずは国が求める姿が優先されるべきだと思います。
っというよりも、そういうことを国が指し示しています。
まだまだ議論は始まったばかりです。
6年に1度の同時改定。
今回の改定が「薬局不要論」へのスタートにもなりかねないと思っています。
Aguantamos, que siempre hay esperanzas, y leventámonos.
(希望は常にある、乗り越え、立ちあがろう!)
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