我が家に舞い込んだ、「ラーメン・ギョーザ専門店 味名人桃太郎」の「秋の味覚祭」のチラシ。
私は、「にんにくチップとマー油が決め手!」というプロフィールの「濃コク味噌らーめん」(税込850円)を、どうしても喰いたくなってしまった。
しかも、そのチラシには「ラーメン全品100引券」が、付いているではありませんか!
これを、活用しないワケには、いきますまい。
なので、秋分の日。
私は11時ジャストに、そこを訪れた。
開店と同時に、カウンター席に着席。
店内にはビートルズが流れており、私は「現在長期休業中」の「麺やけせらせら」のことを思い出してしまった。
ちなみにオーダーは、初志貫徹で「濃コク味噌らーめん」とした。
麺は、隣接の自家製麺工房で作られているという、「レギュラー(通常麺)」と「ドサンコ(道産麺)」の2種から選べる。
コシの強い麺を好む私は、「レギュラー(通常麺)」をチョイスした。
そして11時06分。
それはリーズナブルな待ち時間で、供された。
チャーシューに掛けられた黒い液体が「マー油」と思料される。
ぷりぷりと黄金色に輝く「レギュラー(通常麺)」は、太さ・ちぢれ具合・歯応えともに、まさしく「サッポロスタンダード」と言える、私好みの麺!
そしてその麺はスープをよく絡みとり、それを啜った瞬間に、私は魚粉系のお味をそこはかとなく感じた。
ネギの緑が美しい、まろやか系味噌スープ。
これだけでも充分に旨いのだが・・・
やはり「マー油」を溶かして、お味の変化を試したくなるのが、人情というものだ。
そうすると、そこには焦がしニンニク系の香ばしさがじんわりと拡がり、それは私の口中で歓びの讃美歌を奏でる。
メンマは、味がしっかりと沁みた、くんにゃりタイプ。
ほどよい半熟加減の味玉も、とろりとウマい!
崩れるほどの柔らかさのバラチャーシューは、小さ目ながらも、2枚入り。
これまた、明日への活力を産み出す、お昼のプレゼントである。
モヤシ・タマネギ・キクラゲ等、たっぷりの野菜たちは、それ自体の甘みをスープに抽出する。
例えるならば、橋田壽賀子ドラマにおける岡本信人氏の様な、欠かせないバイプレイヤーだ。
11時21分。そこはかとなく山椒の後味を感じながら、完食である。
「味名人 桃太郎」のラーメンは、やはり、あなどれない。
遠くない将来、「鉄火湯麺」や「丘珠ちゃんぽん」も、100引券活用で、いただいてみたいと思う。