としぼ~の湯巡りブログ!

温泉巡り100箇所達成を記念してブログ設立!長野県北信地方を中心とした温泉巡りのレポートを、気ままに綴っていきます!

渋温泉 渋ホテル

2018-01-04 00:21:34 | 長野県(北信)の温泉
 2017年12月1日は5回目の結婚記念日。ちょうど湯田中渋温泉郷の宿泊券があったので、温泉宿で記念日を過ごすことにしました
 そこでどこに泊まろうかということで、金具屋などいろいろ考えましたが、最終的に渋温泉の渋ホテルに決定。決め手はその時点でまだ角部屋のいい部屋が空いていたこと、そして口コミも良かったことです。あと忘れてはいけないのが、風呂が源泉かけ流しというところ
 渋ホテルは、渋温泉街の西側にあり、5階建てなので結構目立つ施設。しかも宿の正面玄関が温泉街のメインストリート側でなく、横湯川沿いにあるのは渋温泉の宿泊施設では珍しいです。部屋からの眺めも基本温泉街でなく横湯川のリバービューで、寝る時には川のせせらぎがBGMとなっていました

 12月1日は金曜日ということで、午後の仕事は休暇を取って、午後3時早々にチェックイン。まずは空いている時間帯を狙って外湯の渋大湯等に行ったのですが、戻ってきたら娘がぐずっていたので、宿の貸切家族風呂に入れてご機嫌を取ることにしました渋ホテルの貸切家族風呂は予約制ではなく、空いていれば入れるという使い方です。そして無料というのがありがたいですね2,000円くらい料金を取る宿も多い中、良心的です。
 貸切家族風呂はスペース的にはかなり狭めで、4人で使用するのが限界でしょう。それでも脱衣所、洗い場、浴槽はしっかり造られていて使い心地はいいです
 入湯する前に用心して湯に手を浸けてみると、予想通り激熱45℃以上は楽にありました。熱い場合は水を入れるように書いてあったので、蛇口から水を入れることにし、娘は温度調整がしやすいので浴室に置かれていたベビーバスで入浴させました。娘は喜んでベビーバスに浸かっていましたが、こういった宿の心遣いもポイントが高いです


 お湯の方は、若干ささ濁りしていて、入れる熱さにまで加水した後でも微硫黄臭と微塩・硫黄味が感知できました。感触はキシキシする感じ。見た目は外湯の初湯、笹の湯、綿の湯のお湯に似ていますが、鉄の感触が前面に出ておらず、硫黄が感じられるのが違っています。この微妙な硫黄成分の表現は、源泉かけ流しならではで、循環させたり塩素消毒したりすれば一発で消え失せるでしょう。
 使用している源泉は、湯栄会館第一ボーリング、渋ホテル、渋温泉総合源泉の混合泉。渋温泉総合源泉は初湯、笹の湯、綿の湯で使っている源泉(65℃)で、ささ濁りし鉄臭&鉄味がするもの。湯栄会館第一ボーリングは単独使用で浸かっていないので詳細は分からないですが、源泉温度98 ℃の硫黄系の源泉のようです。以上のことから湯の色と感触は渋温泉総合源泉の特徴が、香り&味は湯栄会館第一ボーリングの特徴が出ているような気がします。あと残すは独自源泉の渋ホテル源泉ですが、渋ホテルのホームページに「97℃、60℃、36℃の3種類の混合泉」とあるので36℃の源泉がそれに当たると思われます。詳細は不明ですが、ホームページには通常は2種類の源泉のブレンドで、季節により3種類とあるから、この源泉は夏など温度を下げたいときにしか使われていないかも知れません。
 湯栄会館第一ボーリング、渋温泉総合源泉の2種類の混合泉となると、メインストリートを挟んで反対側の「春蘭の宿 さかえや」と同じということになります。しかしながら、さかえやは鉄の感触が前面に出ていたので大分浴感が違います。源泉の混合比率が違うのでしょうかね?



 夕食後、大浴場に行こうと思うもお腹いっぱいになってしまったので、ちょっと寝てから午前1時に大浴場へ。そうしたら飲み屋帰りか、5~6人入っているようだったので午前2時に出直し。さすがにこの時は誰もいませんでした
 浴室に入ると、思っていたより内風呂が狭い印象。口コミにもそう書いている人がいたから皆そう思うのでしょう。でもホテルの規模を考えれば必要十分だし、湯質優先で考えればこれでよいと思います。広くし過ぎて循環させているようでは、温泉宿としての見識を疑ってしまいますし。



 お湯の色は緑褐色の濁り。貸切家族風呂より少し色付いている感じです。そして湯面から僅かながら焦げ硫黄臭が感じられ、味覚もギリギリ焦げ硫黄味が感じられました。正直貸切家族風呂より浴感はかなり落ちるだろうと予想していたのですが、それほど落ちておらず個性が残っていていい湯でしたねただ湯温は43~44℃で調整しているということでかなり熱め。熱くて入れないという人もいるかも知れません(この温度調整にはこだわりがある模様)。
 
 続いて露天風呂へ移動温泉街の中にあるので、露天は塀に囲まれ眺望はゼロ。まあこれは仕方ないことで元から期待していなかったから問題なし。雰囲気は日本庭園風に設えられているので悪くないし、これくらいが限界でしょう。
 妻が露天風呂の湯がすごく熱かったと言っていたので、注意して入ると内風呂よりはぬるめ。それでも42℃は確実にあったように思います。渋温泉はあつ湯を覚悟しなければいけません。



 外が暗いので湯の色がはっきり分からなかったですが、濁っているのは確認できました。そして驚いたのは焦げ硫黄臭が今までの浴槽の中で一番強く、鉄臭も併せて感じられたことです。また味も焦げ硫黄味がはっきりと感じられ、個性十分な湯となっていました露天風呂のお湯が一番質が悪かったというのはよく見受けられるけど、露天風呂の湯が一番いいというのはなかなか珍しい。しかも外湯も含めてこの日一番気に入ったお湯だったので、夜中ではあったけれど少し長めに浸かりましたこのように良い方向に期待が裏切られると、何か得したような気持になります

 あまりに良い湯だったので、朝食後にもう一度大浴場に向かいました。この時も大浴場には誰もおらず、結局宿の大浴場で他の人に一度も会うことはありませんでした。
 内風呂は夜中と同様、相変わらず熱かったのですぐに露天風呂に移動。露天風呂の湯をよく観察すると、灰緑色の濁りで白い湯の花が大量に浮遊していました。色は内風呂の湯の方が緑がかっているように見えたので、露天風呂の方が新鮮ということですかね


 さて、露天風呂の湯口を見てみると、2箇所から湯が注がれていました。1つはパイプから、もう一つは本来の石の湯口から注がれており、湯を観察する限りはパイプの方が渋温泉総合源泉、石の湯口の方が湯栄会館第一ボーリングではないかと推察されました。そして更にもう一つ、パイプが浴槽の外に向けられ垂れ流されていたお湯がありました。このお湯はぬるく、無色透明、無味無臭でしたが、これが渋ホテル源泉なのではないでしょうか。雪がちらつくほどの寒さの中では、浴槽の湯を冷ましてしまうので用無しということなのでしょう。
 
 結局、今回は1泊2日の間に、宿の湯には大浴場2回、貸切家族風呂1回の入浴をしました。かけ流しの外湯がたくさんある中で、宿の湯に満足できたというのは当初の期待以上ですもちろん温泉宿では施設の清潔さや料理の美味しさ、おもてなしが重要ですが、お湯の質もやっぱり重要なポイントですね(こんなことを言うのは温泉マニアだけでしょうが)
 
 最後に、温泉以外の渋ホテルの印象については、家族経営に近いところもあるので、洗練されてはいないもののほのぼのした感じです。夕食、朝食の給仕の方は外国人の研修生で、話がかみ合わなったりしたのもご愛敬。特に不便もなく気分よく泊まることができましたまた食事は量がちょうどよく満腹になったところで完食になり、味もまずまず。大人1人17,000円のプランで、貸切風呂は無料だから、コストパフォーマンスは良い方ではないでしょうか。結婚5周年記念の宿泊としては、満足がいくものであったので良かったです

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2 コメント

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はじめまして (鈴木<佐貫卓球ルーム>)
2018-01-08 21:36:15
こんにちわ~ランダムから来ました
ブログ拝見してます
温泉~宿はいろいろですね
又それも旅の楽しみでもあります
大きい露天風呂、こじんまりとした風呂~
そして食事ですね
帰りにポチっと応援です
はじめまして! (としぼ~)
2018-01-15 02:11:53
 鈴木〈佐貫卓球ルーム〉さん、はじめまして!コメントありがとうございます!

 温泉巡りは日帰り入浴がメインですけど、たまに宿に泊まるとそれはそれで別の楽しみがあっていいですね特に食事が楽しみで、日帰りではできないお酒がたまりません

 お金があれば何度でも行きたいところですが、だいぶ散財してしまったので、しばらくは大人しくしていようかと思います

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