三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 4月26日 トラバースワインダー

2015-04-26 | メンテナンスお気楽日記
中古ワインダーの問い合わせの半数が、トラバースタイプを希望しています。

トラバース方式はカム駆動なので、機構が複雑で部品数も多い。だから錘あたりのスペースも取り
生産高を確保する為には、それなりの施設もいる。それと捲きスピードも高速とはいかず、メンテの
対応や、カムトラバースの稼働音を気にする人もいる。

その為、ドラムトラバースでの糸の転がりを嫌う、扁平糸や撚りの少ないレーヨンなどに使われ、
パイナップル形状捲きが可能な為、綾落ち対応の難しい?糸にも利用された。その他ミシン捲きの
クロスワインドにも対応できる機種もあり、特殊設備としての需要があった。

50年前?は各メーカーがこぞって開発したが、市場では石川シュワイダーと村田テクスマットが
両端を担い産業を牽引した。その後神津SSPが単錘駆動のワンモータータイプを発表し、今でも
その人気は高い。問い合わせの大半はSSPの情報依頼から始まる。

ところが、人気が高ければ手放す工場も少なく、中古相場もそれなりに推移している。
探すのが難しい機械です。それと、機種タイプが多く10吋のラージ捲きから4吋の片鍔ボビン捲き
など、色々の仕事仕様に適応したタイプの情報は、まずヒットすることも少ない。

他にも鳥居やシンコーといった、トラバース機構のワインダーもあるが、生産台数からみてメンテ
対応や部品の供給が難しい。仕事が出来ての中古機お世話ですから、なかなか話が進まない。


情報も無いことは無い。10吋の問い合わせをすれば「4吋なら知っているが・・」など。
もう一つの問題は、出荷工場と納品工場の距離。北陸圏内ならそれなりに動けるが、九州の顧客に
京都にある情報を提供しても、確認のしようが無い。もちろん自分も話が進むまで確認できない。
中古機械のお世話は、メンテナンス以上に運搬経費が大きなネックとなる。

と、まあトラバースワインダー。必要だから探すのか?無いから探すのか?
仕事があるのは確かとして、新規生産メーカーがない状況をどう対応すればいいのだろうか?

「もうすぐ上海で繊維機械の展示会があるけど」「・・・・」

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