三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 4月30日 難解除糸用回転キャップ

2016-04-30 | メンテナンスお気楽日記
「意匠撚糸」された糸?のチーズアップ紙管からの、織機への給糸の問題点相談です。
糸と糸が絡み合って、スムーズに解除しません。もちろん縦取りにすればシャクリや糸切れが発生します。

横取りのころがし方法も試しましたが、停止からのシャクリがなお一層負荷の掛かる状態になる。

ころがし給糸に一定速の送り装置を組み込み、ある程度貯まった糸を織機に送る方法も考えたが
装置とスペースの確保が難しい。なにより経費も掛かってしまう。

一番単純な方法は、ペッグ台からの縦取り給糸で、うまく糸離れする方法があれば普段通りの給糸方法。

単にキャップを被せただけでは、給糸径によってムラがあり、糸すれによるシャクリが消えない。
次に、ダブルツィスターの大型フライヤーで、巻き径外からの解除を試みたが、いくらベアリング回転でも
ワインド数分の回転数がかかり、細径状態では高速回転となってしまう。

バルーンによる無負荷解除の状態もある訳だから、からみ負荷が掛かった時のみ補助ガイド(リング)が
あればイイ。尚且つ、負荷を逃がすためにベアリングを組み込んで回転すれば解除抵抗も半減する?

糸に負荷が掛かった時だけ、ベアリングによって回転するキャップを作れば良いという事となる。

利用したのは100円ショップのステンレスボールです。円形で尚且つすべりが良く丈夫?です。
傘をかぶせた様に逆さまの位置で回転する様に細工?しました。ボールの淵が給糸径より大きいので
外方向へ解除することとなり、糸と糸とのカラミも無くなると考えました。


テスト装置は一応できました。でも、これからが課題累積のハズです。簡単に行くとも思っていません。
まだ実際の織機でのテストもしていません。気掛かりはレピア織機の給糸速度(間隔)です。

同じ様な装置は、10年以上前、人工芝やビニール撚り糸で対応したことがあります。その時は
ワインダーでの一定スピードの解除だったので、回り始めればワリと調子良く解除する事ができました。

それと同じ効果を期待しつつも、給糸速度の変化対応は見てみないと解らない。一つ一つ解決してゆく。

出来上がった方法を見れば「なんだ、こんなことか」と見えるかもしれないが、そこまでの道は遠い。

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