三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 8月22日 下請け工場

2017-08-23 | メンテナンスお気楽日記
朝日が昇る頃、犬との散歩に出かけます。道沿いの加工所の窓に灯りが点いていて、機械の音が聞こえます。

外注工場では、当たり前の風景です。「朝飯前」「夜なべ仕事」は日常茶飯事で、おやじの日課にもなっている。

話をすると、「朝は気持ちがいいから」とか「頼まれた仕事はやっておかないと」など、意外と気楽?です。
もちろん、余った時間?には、自分の用事をする事も考えての、段取りというかスケジュールもある。

依頼先にとっては、本当にありがたい存在です。頼んでおけば、製品が期日までに仕上がっている。
技術も確かです。例えば、巻き玉の形が気に入らなければ?再加工して、納品します。

この技術が並み大抵ではない。この糸の場合はこうすれば、とか、こんな時にはこう対処する。頭というか体が
覚えている、動いている。経験に裏打ちされた技と、自分なりに考えた対処方法です。


只、残念なのは、まず後継者がいない環境です。工場もある、機械もある、子供もいる、だけど子供たちは
他企業に就職しています。正直、「後を継いで欲しい」と言えないのが本音です。

高齢でも、やる気のある人は多いのだが、如何せん、体のガタと病気には勝てません。体が動かなければ
辞めざるを得ない。廃業です。機械があっても、動かす人がいない。

当然、困るのは依頼先である、製糸企業や商社企業です、早々にその機械の移設先を探しますが、事は簡単ではない。
空き工場はあったとしても、人がいない。若い人たち?に言わせれば「もう、工賃だけの問題ではない」とのこと。

次に出てくるのは「企業内設備」です。工員の掛け持ち作業か、新たなアルバイト雇用となる。
先日も、ベトナム人雇用している企業においての、自社設備の話が早々に決定した。


これで問題が解決した訳でもない。技術の問題です。指示すれば、教えれば、出来上がる?仕事ではない。
考えながら、自分で対応を考えての作業です、以前、女工さんに言われた「ここ巻けません」では・・とても。
外注工場の技を求めるのは無理としても、工員に求められるのは、糸を掛け糸を巻き上げるだけの作業でしかない。

機台自体についても、懸念しています。自家機械と企業機械との「思い入れ」が違うのも、歴然とした事実です。
これまで、30年?以上維持してきた機台が、あと何年持つかと聞かれても、返事のしようがない。

只、アドバイス出来るのは「保全係」の存在です。メンテのおっちゃんと言われる存在です。
企業の「工場長」はあくまでも、生産管理が仕事となり、女子工員等の声が届かない。修理が必要とされる時は
すでに、重症の場合が多い。時間も掛かるし、部品自体も手に入りにくい状態です。

一見、ムダにも見える人員だが、機械の潤滑、しいては職場の潤滑の役目もあります。油は大切です。
最後に、最近、特に多いのは、油切れによる不整備事故です。貴社の機械は大丈夫ですか?

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