三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 3月9日 久しぶりの、Aランク中古品

2017-03-10 | メンテナンスお気楽日記
解体業者からの電話でした「三筋の箱のままのドラムが出てきたが、要らないか?」
「ま、ツラを見てからだョ。使える部品ならば、買うョ。」

部品は大切です。特にドラムはR・Tワインダーのかなめです。
よく、中古機台の商いをしていると「うちのワインダーではケバひとつ出ないョ」なんて言われるけど、
よくよく見ると、折り返し部に糸道が付いている。糸のあたりが、同一仕事だっただけの事。

最近この事例が多いと言うよりも、もう大半が、確認時点でBランク査定にならざるを得ない。
平成29年度、約30年間、新規機台の取引は極端に少ない。新品ドラムへの交換依頼も、まれであった。

当初は、まだAランク中古としてのお世話も出来たが、新品を売らなければ、当然中古が出て来るワケがない。
Aランクをお世話したい。いやAランクでなければ。とも思うが、仕事糸から選別しなければならない状態。


なぜ、新品ドラムのお世話が出来ない?やはり、それは価格です。三筋12錘機の経費として、約20万弱。
中古機買って、まだまだおつりの来る価格です。と、言うよりも「償却」が計算出来ないのが一番の理由かも。

もう、事故が起こらなければ?、ドラム交換のお世話がないのも現状です。
それも、選びに選んだBランクから、その上で、現場でのケバ確認を終えての商いになります。
それでも、工場にとっては4万強の経費負担になります。機械維持費を用意していない工場が多い。

Aランク査定は外観から判断できます。肝心なのは糸道跡ですが、これでA・B・処分と別れます。
糸道跡がなく、外観キズが無ければAランク中古となりますが、溝のすべり(ころがり)クセもポイントです。

今回の出物は、チーズ紙管用ワインダーを購入早々に、コーン紙管用ドラムと交換したと考えられます。
親父の仕事だったかも知れません。当時は「下取り」って意識もない、裕福な?時代だったかも。

財布にはお金こそ入っていないが、Aランク部品・Aランク機器・機台があれば、商いが楽しくなるのは・・ネ。

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