三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 6月27日 単価価値と産業維持

2017-06-27 | メンテナンスお気楽日記
ロット(注文数)が多ければ、単価割引になる?暗黙の了解みたいなものです。

しかし、それはあくまでも「取引き」での事で、机の上を飛び交う数字でしかない。

製造現場では、それは大変なことです。ロットが多くなれば、作業回数も増えます。
作業が増えれば、即、人件費にも影響してくる、光熱費等の経費も当然上がります。

単価は下がったとしても、一個の糸にかける手間は同じです。変わりません。
そこに、注文対応のための、設備投資の話まで、持ち上がって来る。

量産体制の中で「人件費」がないがしろにされた事が、大きな誤りでもあった。
機械は機械としての働きがある以上に、実は、人間の手・目も多く必要になります。


ン十年前、ダブルツィスター機が開発されました。生産高は2倍?のスピードです。
その後も、ウォータージェット、エアージェットなど量産機械の開発は凄まじかった。

当初は?確かに儲かりました。なんせ、2倍3倍?の生産高が確保できた。
作れば売れる時代?と相まって、猫も杓子も、設備投資に走ったのも事実です。

当然、次にくるのは、価格競争です「2倍の仕事ができるのなら、半額でもトントン」
言い過ぎかも知れないが、仕事を確保するためには、他より安い加工賃。


忘れてしまったのは「人件費」 糸単価の加工費は計算出来ても、人間の力は計算出来ない。
ボタンを押せば稼働する機械に翻弄された感もある。でも、あくまでも人間が主役がお仕事です。

ひとり辞め、ふたり辞め、工場は殺伐とし、足りないのは人間の手であることは確かです。
機械が糸道通しをやってくれる訳もなく、仕上がった糸を降ろし、検査、荷造り、すべて人間仕事です。

家内工業?になれば、おのずと生産天井が見えて来ます。でも、加工賃はダブル価格のままです。
人を雇ってこその産業であるのに、人を雇えない。資金回収出来ないままでの廃業も多かった。


今、焦りだしたのは、企業や商社です。だって、外注工場が確保できない。高齢化によって後ン年で
半減するのも目に見える。社内設備での対応にも、技術リスクが足かせとなっている。

「生かさない?殺さない」外注工場も、死んでしまえばどうしようもない。高齢廃業の波はもう
そこまで来ている。やはり、一番の原因は「後継者問題」が解決できない事にあった。


皆、解決の答えも解っている。しかし、方法が解らない。世間の常識?だと言う言い訳?
そして、動こうともしない。動けないのかもしれない。足かせがどこにあるかも解らない。

もちろん、打開を目指し、挑戦している人も大勢います「自社ブランド」「請負脱却」
しかし、これも簡単には進めない。あらゆるリスクが覆いかぶさってきます。

・・・・・・・・・

ごめん、もう疲れました。書きたい事が、飛び飛びになっています。次回はポイントを絞らなきゃ。

今回の答えは簡単です。誰でも、自分の作るモノは、いいモノ、価値のある製品を作りたい。
そして、生活ができれば良いのです。的は違うかも知れないが「世のため、人のため、金のため」

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