三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 4月26日 機械価格の中古機ボケ

2016-04-26 | メンテナンスお気楽日記
           錘あたり50万強、それにデジタルはかり定長装置を組み込めば10万アップ

お客さんからの問い合わせでした。「単錘のボビンワインダー作れますか?色々なボビンサイズに対応
したいので、綾幅が変更できて、尚且つ定量巻きが出来るのが希望です。」

カムワインダーは得意ではないけれど、1錘機ならば、旧型トラバース方式を組み込み、駆動と綾振りは
オリエンタルのギア減速モーターにデジタル変速装置を2組組み込めば、自由自在の調整が利く。

ま、新品モーター2台と綾振り装置を新たに製作して、あとの諸々は材料を集めるとしても、15万ちょっと
製作工料を二人分と考えても、30万?も掛からない。あ、運搬費と取り扱い出張費も必要経費として・・

そんな時、商社からののカタログと見積もり?が客先から届いた。170万!・・・ですか。
金沢にも機械メーカーがあるので、工場長に相談に行った。「うちで製作すれば、200万ってとこかな」・・ン・・


あまりにもかけ離れている。考えてみれば25年以上の「中古機お世話」ボケ。
400万500万の機械を60万、経費を入れても100万未満。そんなお世話ばかり続いていた。
三筋中古ならば錘当たり1~2万。それでも高い!と言われ、半分にしたり1・2・3錘機製作。

三筋ワインダーも販売価格は60~80万。それを、いくら「中古お世話」としても・・売れて、当たり前か?


言われて見れば「新台製作」となると購入機器に材料費・加工費・人件費・事務費・宣伝費・に儲けを何割。
そこに、開発費・考え代?を加えて、「当然の価格設定」。それに販売店マージンも必要となる。

そこへ行くと「中古機お世話」は運搬費とメンテナンス代。儲けもバカみたいに付けられない。
安ければ、お客さんは喜んでくれる。それがうれしくて、もっと安くなる方法までお世話する。

これじゃ、儲からない商いと言われても仕方がない。でも、今さら「性格?」も変えられない。
変える気もない。中古機ボケを必要としているお客さんの声も聞こえてくる。

確かに、産業機械は「高額?」が当然価格かもしれない。もともと量産機でもないのだから。
しかし、それらを設備投資してきた、出来たという事実もある。答えは「昔は儲かっていた・・」

「みんなが儲かる歯車」はどっかで欠けてしまっている。大きな歯車、小さな歯車もう個別に回る。
回らなければ、生活も回らない。回り続ける為には「リサイクル歯車」も必要ってこと。か?

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