岡南将棋教室では11級以下の「入門コース」にて、ほぼ毎回、宿題プリントを配布しており、回答は次回教室にて行っています。10月5日(日)は次の一手の創作問題でしたので、図面を使った解説を行ってまいります。全部で6問ですので6回シリーズとなる予定です。
(図1 問題図)
問題図は持ち駒の「歩」をどこへ打つかという問題です。
○図1からの指し手(正解手):▲2二歩(正解図)
(正解図 ▲2二歩まで)
▲2二歩と打つのが正解です。これで後手がどうやってきても先手は「歩」で「桂」を取ることができます。
○正解図からの指し手:△3一金、▲2一歩成、△同金(結果図)
(結果図 △2一同金まで)
正解図で後手が△3一金としてきたらどうしますか?次に△2二金とされると、せっかく打った「2二」の「歩」を取られてしまいます。そうなってはいけません。でも大丈夫。△3一金とされた時に▲2一歩成と「桂」を取る手が間に合います。結果図の局面は「歩」と「桂」の交換となり、駒得(こまどく)の先手が成功です。
図1の問題図では▲1二歩と打つのもよくある手です。この場合はどうなるのでしょうか?
○図1からの指し手(変化1):▲1二歩(変化図1)
(変化図1 ▲1二歩まで)
▲1二歩は次に▲1一歩成として「と金」をつくる狙いですが・・・。
○変化図1以下の指し手:△3四歩、▲1一歩成、△3三桂(変化図2)
(変化図2 △3三桂まで)
この変化は変化図2となることが予想されます。変化図2では先手は「と金」をつくることには成功しました。しかし、その間に後手に△3四歩~△3三桂と「桂」を逃げられてしまいました。先手は「と金」は作りましたが駒の損得はありません。よって「駒得」をしている結果図の方が先手は得です。
以上から正解は▲2二歩となります。相手の「桂」の頭に「歩」を打つ手は、とてもよく出てきます。好手になることが多いのでぜひマスターしてくださいネ。
その2へつづく・・・。
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