すっかり間があいてしまいましたが、10月4日(日)の岡南将棋教室で出題した宿題次の一手の回答のつづきを再開します。
◎第4問
(問題図)
○問題図以下の指し手(正解手):▲4三桂成(正解図1)
(正解図1 ▲4三桂成まで)
正解は▲4三桂成(正解図1)です。この手で後手陣は崩壊しています。簡単でしたか?後手は△4三同金と取れない(▲2二龍で「玉」を取られてしまう)ので、△4三同銀と取りますが・・・。
○正解図以下の指し手:△4三同銀、▲4二龍、△1三玉、▲2九香(結果図1)
(結果図1 ▲2九香まで)
△4三同銀は▲4二龍で「金」をタダ取りして先手大成功です。以下、△1三玉には▲4三龍と「銀」を取っても先手良しですが、△2四玉と上へ逃げられると少し面倒(めんどう)です。そこで、▲2九香と打つ手がおすすめです。この手は後手の△2四玉をふせぐと同時に、▲1二金までの「詰めろ」となっています。後手が△2二桂と「詰めろ」を受けても、▲3三龍(好手)で一手一手の寄りとなります。
つづいて第5問です。
◎第5問
(問題図)
こんどは「3二」の地点に後手の「銀」がおり、今までの問題よりも後手陣はしっかりしています。どのように攻めるのが効果的でしょうか?
○問題図以下の指し手(正解手):▲2九香(正解図2)
(正解図2 ▲2九香まで)
問題図から▲4三桂成は△同金と取られると次の手がつづきません。正解は▲2九香(正解図2)です。この手は次に▲2三香成、△同銀、▲4三桂成(△同金と取れない)を狙っています。
○正解図2以下の指し手:△2四歩、▲同香、△1三玉、▲4三桂成、△2四玉、▲4二龍、△2五玉、▲2七金(結果図2)
(結果図2 ▲2七金まで)
正解図から△2四歩がちょっとした受けの手筋です。▲同香と取らせ、「香」を近づけておいてから△1三玉と「香取り」に逃げます。しかし、この瞬間、後手陣はバラバラになったため、こんどこそ▲4三桂成が決め手となりました(△同銀なら▲4二龍、△同金なら▲3二龍)。後手は△2五玉と入玉を目指しますが、▲2七金と打っておけば後手玉はこれ以上進むことができません。
それではいよいよ最後の問題です。この問題はこれまでとは狙いが違いますが、終盤でよく出てくる形ですので覚えて欲しい問題です。ヒントは「二枚がえ」です。正解は次回・・・。
◎第6問
(問題図)
その5へつづく。
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