赤薙山 2,010m -天空回廊からの2,000m超え【日光】 | Junks+ Ⅱ

ゴールデンウィークの山歩きはせっかくだし旅行気分を味わいたくて、

特急電車を使って行ける場所にしたいなと思った時。

 

真っ先に頭に浮かんだのは小田急ロマンスカーでの箱根、だったんだけど

GWの箱根は数年前の鎌倉と同様に激混み必至だと思ったもんで。

 

箱根ほど混んでなさそうな気がした日光に

東武鉄道スペーシアで行くのもありじゃん、と。

 

一時期、毎年年末になると川治温泉「宿屋伝七」へ行っていたせいで

その行き帰りに東照宮や江戸村を始め何度も日光には足を運んだんだけど。

 

伝七が☆のリゾートに買収されたりしてからは日光もご無沙汰だし、

霧降高原の2,000mを越える赤薙山(あかなぎさん)に行ってみようか、ということで。

 

 

今回はカミさんと2人なので"亀作戦"は解禁なんだけど、

できるだけカミさんが背負うザックの重さを減らそうと思い。

 

飲み物2.5ℓのうち2ℓやレインウェア(下)などをボクが引き受け、

カミさんはレインウェア(上)、500mlペットボトル1本、ヘッドライト、自分の行動食など。

 

ザックの重さを入れても3kgくらいに抑えてレッツ・ゴー。

 

 

2017年5月3日(水) 赤薙山(栃木県/2,010m) 晴

 

中目黒経由で北千住まで行くと、

スマホでチケットレスサービスの購入画面を見せて特急改札を入場。

 

ほどなく入線してきた7時42分発東武日光行き「けごん5号」は、

ゴールデンウィークということもあり満席です。

 

 

 

北千住駅で買った朝食代わりのサンドウィッチを食べたりしていると

車窓からは山頂部に雪の残る男体山(2,486m/日本百名山)が見えてきて。

 

子供の頃から日光や鬼怒川へ行く際などに多く目にしてきて、

「男体山がはっきり見えると晴れ」と勝手に思い込んできていたり。

 

ちなみに、山歩きを始めて日本には数多くの山があることを改めて認識したんだけど

山の姿を見ただけで名前がわかるのは「富士山」「槍ヶ岳」と「男体山」の3座のみ。笑

 

 

 

定刻どおりの9時20分に東武日光駅に滑り込んだスペーシアを降りると、

三角屋根の東武日光駅と数年ぶりのご対面。

 

日光東照宮などはかなりの人出なんだろうけど、

ゴールデンウィークとしては落ち着いた雰囲気の駅前です。

 

 

 

東武日光駅よりチケット売り場が空いていそうだしバスの始発だからということで、

歩いて2・3分のJR日光駅にブラブラ移るとみどりの窓口でバスのフリーチケットを購入。

 

JR日光駅の霧降高原方面のバス乗り場は、

駅前の通りを渡りやや左へ歩いた「1C」と女性駅員に教えてもらって。

 

 

 

バス乗り場へ行くと、9時37分発のバスを待つのはボクらを除くと5人。

紅葉など混雑が予想される時期など、JR日光駅からのバス乗車がおすすめ。

 

フリーパスは2日間有効とかなりオススメなんだけど、

単に往復するだけでも240円お得。

 

 

 

JR日光駅を出ると東武日光駅でほぼ満員状態となった大笹牧場行きバスは

乗客の半分以上が若い女性ということに軽い驚きを覚えたり。

 

霧降ノ滝で数人の乗客を下ろすと、

バスはエンジンをふかしながら霧降高原へと坂を上っていきます。

 

 

 

10時5分に標高1,345mの霧降高原レストハウスに到着。

 

ニッコウキスゲが咲き乱れる時期には1ヶ月ほど早いせいか

観光客や登山客は思ったより少ない感じかな。

 

自動販売機横には登山靴などの泥などを落とせる洗い場あり。

 

 

 

レストハウスの1階は休憩スペースや展示コーナーなどがあり、

2階は喫茶・軽食のできる「日光霧降珈琲」とかが。

 

赤薙山との間にはここ以外にトイレがなかったような。

 

 

 

レストハウス前では日光仮面が見守ってくれています。

 

 

 

ストレッチを終えると、

まずは1,445段先にある小丸山展望台に向けてシュッパーツ。

 

 

 

歩きやすい階段で序盤はけっこう余裕。

 

 

 

ポイント毎に案内板で現在地を表示しているんだけど、

この時点では先が長すぎて全然イメージが湧きません。笑

 

 

 

以前はスキー場だった場所でリフトもあったらしいけど、

今は「天空回廊」と名づけられた階段が伸びています。

 

 

 

ユックリ15分ほど登り続けて振り返ると

けっこうな絶景が広がり気分高揚。

 

 

 

標高1,449mにある避難小屋からは斜度が急になり、

階段にも手すりがついて。

 

このあたりからカミさんはユックリ歩く"亀作戦"を発令。

 

 

 

100段ごとに一言コメントのついたプレートが。

 

001段目・・・START!

300段目・・・先は長いが頑張ろう。

500段目・・・500段到達。頑張れ。

700段目・・・残り半分だ。

 

 

 

955段・1,184段・1,360段には展望デッキがあり、

休息を取りながら下界を見下ろせます。

 

 

 

よく登ってきたな、と思っても。

 

 

 

まだあと1/3もあるのか、って。汗

 

 

 

"亀作戦"を決行中のカミさんを待ちながらの高原を吹く風が

汗をかいた体に心地いい。

 

 

 

ようやくゴールした先の吹き溜まりには

5月にもかかわらず残雪があり「えっ?」って。

 

5分ほど遅れてカミさんもたどり着くと、

ベンチで行動食を食べたりしながら小休止。

 

 

 

小丸山展望台はレストハウスからの高低差が237mの標高1,582m。

それにしても、天空回廊は意外にシンドかったなぁ。

 

 

 

小丸山展望台からは正面に鶏頂山や釈迦ヶ岳の他、

空気が澄んだ冬には2時の方向にスカイツリーや富士山も望めるとか。

 

 

 

ウォーミングアップのつもりだった天空回廊が

思ったよりダメージだったカミさんを気遣いながら。

 

いよいよ赤薙山を目指して登頂開始。

 

 

 

小丸山展望台から数分行くと鹿避けの回転扉。

 

 

 

回転扉の先には広いスペースの小丸山。

 

ここですれ違った人から「山頂あたりは雪があるから注意してくださいね」と言われ、

「わかりました。ありがとうございます」と応えながら軽く考えていたんだけど。

 

のちに四苦八苦することになるとは、この時は夢にも思ってなかったり。

 

 

 

小丸山の赤薙山・女峰山方面と丸山・八平ヶ原方面の分岐。

 

ここから稜線を歩いて、

正面に見える赤薙山山頂まで1時間30分を予定。

 

 

 

生い茂る熊笹で道が見えづらかったり

いくつものルートがあってどれを進めばいいか迷ったり。

 

 

 

そのうちゴロゴロ岩が現れたり。

 

関係ないけど、いるかいないかわからないけど、

鳴らしている人が多いのでボクも熊鈴を鳴らしながら歩いています。

 

 

 

道がえぐれていたりで

けっこう歩きづらい。涙

 

 

 

小丸山(1,601m)から1時間ほどの焼石金剛(1,850m)。

 

このあたりで休憩していると、

すぐ近くからカッコウの鳴き声が聞こえて探してはみたけど見つからず。

 

 

 

来た道を振り返ってみると

こんなに登ってきたんだとわかって自己満足に浸れたり。

 

いやしかし、稜線を渡る風が妙に気持ちいいんだな。

 

 

 

焼石金剛からほどなく歩くと山頂が近づき、

樹林の中に入り込むと急登になってきたのに加えて。

 

道が荒れていたりぬかるんでいたりで疲れるぅ。

 

 

 

雪が出てきたけどこのくらいだったら全然大丈夫、と思っていたら

こんなのはほんの序の口で。

 

赤薙山から3時間ほど先の女峰山(2,483m/日本二百名山)へ向かうも

アイゼンを持ってないので引き返してきたという男性登山客とすれ違い。

 

 

 

焼石金剛のあたりからの傾斜がキツくて、

ギブも頭に浮かんだと下山途中に明かしたカミさん。

 

それでも、一歩一歩足場を探しながら登るのが楽しかった、とか。

 

 

 

山頂間近はずっと雪道となっていたけど、

足の置き場はあるので踏み抜いたり滑らないように注意して。

 

 

 

ほぼ予定通りの13時過ぎに

初めての2,000m越えな赤薙山に登頂。

 

後ろに続いていたカップルと写真を撮り合ったり話したりして、

展望のない山頂には15分ほど滞在。

 

 

 

赤薙山神社の後ろのポイントから男体山を眺めたあと

神社に手をあわすと山頂を後にします。

 

 

 

下り始めの雪はところどころの木立や枝などに摑まったりしながら、

登りよりも慎重に下りていきます。

 

 

 

10分ほどで残雪エリアをクリア。

 

何事もなかったからいいものの、

残雪は想定外で事前調べの甘さを反省。 ( ̄ー ̄;

 

 

 

雪がなくなりホッとしながら下りている中、若い山ガール2人組が登ってきたので

道を譲るために脇に逸れると「山頂までどのくらいですか?」と話しかけられ。

 

残雪の状況などを説明したりして

「ありがとうございます。行ってきまーす!」「気をつけてね」と一期一会。

 

 

 

これまでの4度の山歩きは樹林帯の中だったけど

初めての稜線歩きはたまらなく爽快でスゲー楽しいんですけどぉ。

 

霧が多い霧降高原ながら快晴だったのもラッキーです。

 

 

 

山頂から30分下った焼石金剛で小休止。

先にいたご夫婦と少し話したあと、お先に失礼します。

 

 

 

小丸山が見えてきた。

楽しかった稜線歩きが間もなく終わりなのがちょっと残念。

 

 

 

山頂から1時間ちょっとで小丸山に無事到着。

 

 

 

小丸山の脇に1つだけあるベンチで遅めのランチ。

腹減ったゾー!

 

 

 

北千住駅で買っておいた2つずつのおにぎりと

唐揚げや玉子焼きがランチ。

 

ザックに入れていたおにぎりはちょっと型崩れしちゃったけど、

味に変わりなくスゲー美味い。

 

P.S. 唐揚げを食べようとしたら片方の箸が真ん中でポキッと折れ、

ウェットティッシュを持っていたこともあり手づかみで食べました、とさ。

 

 

 

おにぎりを頬張りながら赤薙山を見返すと

良く登ったよねぇ、と満足気に呟くカミさん。

 

山歩きはフィジカル的な達成感や満足感がハンパないよね。

 

 

 

ランチ中も小丸山を通る赤薙山や丸山から下りてきた人や

丸山へと向かう人たちと挨拶を交わしながらマッタリ30分。

 

バスの時間もあるし、

名残惜しいけどレストハウスへ戻りましょ。

 

 

 

登りより下りの方が楽だと思った天空回廊なんだけど、

山を歩いてきた影響もあるのか下りが何気にキツかったり。

 

 

 

25分ほどでレストハウスに着いたものの、

足がプルプル震えっぱなし。笑

 

この階段のおかげか、前回の山歩きでは筋肉痛にならなくなったのに

昨日はふくらはぎの筋肉痛で2人とも階段を下りるのに泣いていました。笑

 

 

 

霧降高原15時40分発のバスに乗り東武日光駅に戻ってくると、

人の多さになぜかホッとしたり。

 

 

 

予約しているスペーシアの時間まで駅前をブラブラしながら

パンを買って帰ろうかと金谷ホテルベーカリーに入るも、パン・・・売り切れ。

 

 

 

食べている人を見たら妙に食べたくなったソフトクリームにターゲット変更。

ボクは抹茶でカミさんははちみつソフト。

 

 

 

美味いす。

 

 

 

何度も来ているからなのかもしれないけど、

個人的に日光駅前の商店街は妙に落ち着く場所であったり。

 

紅葉の時期にまた日光に来たいけど、激混みだよなぁ。

 

 

 

東武日光駅発だと適当な時間がなかったので

帰りは下今市駅17時5分発の「きぬ142号」を予約して。

 

東武日光駅からは16時55分発の下今市駅行き(17時3分着)で接続。

 

 

 

行動食の残りの柿ピーとベビースターをアテに

東武日光駅で買った缶ビールで乾杯。

 

2本じゃ足りませんでした。

 

 

 

1時間半ほどのスペーシアを楽しみつつ北千住で下車すると、

行きと同じく中目黒で乗り換えて代官山に帰着。

 

 

 

自宅に帰る前に飯食っちゃおうか、と

生ビールと餃子を目当てに駅前の大阪王将に寄り道。

 

カミさんもよくがんばった。おつかれ!

 

 

 

残雪は予想外で反省点だったけど、

天気が良かったこともあり稜線歩きが予想外に楽しかったなって。

 

できれば、この時期はカタクリの花くらいしか見かけなかったけど、

ニッコウキスゲが見られたら言うことなかったかな。

 

カミさんも昨日、自分で撮った写真や霧降高原関連のパンフレットを見返したり、

かなり楽しかったようで何より何より。

 

 

(10:23)霧降高原レストハウス・・・(11:00)小丸山展望台(11:21)・・・

(12:20)焼石金剛・・・(13:06)赤薙山山頂(13:20)・・・(13:57)焼石金剛・・・

(14:28)小丸山(14:55)・・・(15:19)霧降高原レストハウス

 

活動距離 : 4.5km

高低差  : 663m

 

 

 

何はともあれ、次だ次!

 

次、行ってみよー!!! (・ω・)/

 

Mahalo