タイで暮らしていてマッサージを受けたことのない人はまずいないと思います。でも「トークセン」というマッサージとなると、どれくらい経験者がいるでしょうか。
今日は妻に勧められて、市内北部のメジョーにあるトークセンの施療施設を訪れました。妻も経験したことはないのですが、知り合いの女性がよく通っているので場所を知っていました。
トークセンというのは、文字通り日本語にすれば「筋を叩く」ということです。タイマッサージというと、普通は指圧マッサージが主体ですが、これは木槌を使って文字通り体の筋や腱を叩いてほぐしていくマッサージです。叩くことによって筋を伸ばしていくと言ってもいいかもしれません。
トークセンの施術をしている現場を目撃したことは一度あります。でも自分自身がやってもらうのは今日が初めてでした。受付の女性に免許証を見せて、名前と生年月日、身長や体重などを登録すると、40過ぎと思われる男性の施術士が待ち受けていました。
最初に背もたれも何もない小さな椅子に座らされました。きっと何か叩くんだろうなと思った瞬間、後ろから首の付け根あたりを「パンパン!!!」と2発ほど木槌で叩かれました。予想はしていましたが、度肝を抜かれました。痛いというより、すごい衝撃でした。男性は「エレクトリックショック」と言いました。本当に電流が流れているのではなさそうですが、確かにそれは言えています。心臓が停止している人に電気ショックを与えるときのような感じです。
次にうつ伏せで椅子にもたれかかるように言われ、肩、背中、お尻、足をまたまた木槌でパンパンパン!!!です。こんなのがトークセンだとすると、大変なところに足を踏み入れてしまったと思いましたが、もう後戻りはできません。これはヤバイ!体が壊れるかもしれない!と思った時にはエレクトリックショックは終了でした。
そのあとはうつ伏せに寝かされ、いよいよトークセンの本番です。直径2~3センチの太い棒を体に当てて、それを木槌で上から叩くのです。最初の電気ショックのような衝撃はなく、カンカン、カンカンという乾いた音がリズムよく響き、とても心地よいです。痛さは皆無。上手な指圧のように、眠ってしまいそうな気持ちのよさはありませんが、いかにも筋が伸びていくのが感じとして分かります。体にいいことをしているという実感がありました。
背中、腰、足、肩、手と全部叩くと、今度は横向きにさせられて、腰、肩、腕、足を叩きます。最期は仰向けにさせられて、足、肩、手を叩きます。お腹と胸は叩きません。そこは筋がないからでしょう。
どうです、この写真、きわどいですね。ちょっと施術士の手がすべって叩く場所を間違えると、「うぎゃー!」となっちゃいそうですね(笑)。
施術は大体一時間半で終わりました。料金は200バーツ、それにチップを少々です。一緒に行った妻は女性のベテラン施術士にマッサージを受けました。このところものすごく右の肩が凝るのです。昨夜は私に揉んでくれと言いましたが、とても私の手に負える凝り方ではありませんでした。
妻を担当した施術士もとても上手だったようです。右わきの下に転移した乳がんの病巣があるので慎重にやってくれたみたいです。ときどき軽く木槌で叩く音もしていましたが、主に指圧でした。妻は、ものすごく効果があって楽になったと喜んでいました。
私の場合は、7~8年前日本にいた頃、自転車で転んで右の肩の筋を痛め、今でも右腕がちゃんと真上には上がりません。でも今日のトークセンの施術でかなり楽になったような感じがします。これからちょくちょく通うことになりそうです。
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