好きになるきっかけは、断然メロディ派の私であるが、そんな私でもリズム隊に全く関心がない訳ではない
言い換えれば、リズム隊の見事なコンビネーションに触発されて、お気に入りとなった楽曲も少なくないからである
その最たる楽曲が、Feels Like a Good Thingである
マイケルのリードギターは言うに及ばず、リズムギターにおいてさえ白眉である
そのメロディを凌駕するほどのリズム隊の存在感は、天晴と言うよりほかない
Simon Phillips and Mo Foster
MSGとしてデビューを飾った第1弾アルバム『The Michael Schenker Group ~神(帰ってきたフライングアロウ)~』をドラマティックに彩るスパイス的役割を担う、やや異色な作風のこの曲は、MSG流ロックンロールの隠れた名曲であると信じて疑わない
5年前の『MSG 30th Anniversary Japan Tour 2010』におけるSpecial Line-upのひとりが、件のSimon Phillipsだった
彼が主役になれるのはこの曲をおいてほかになく、サプライズとして登場したこの曲は、必然だったのだと今ならそう確信できる
再結成MSGの第1弾となる『Written in the Sand』のリズム隊を受け持ったのが、Shane Gaalaas and Barry Sparksのふたりである
バリーとは'93年頃から面識のあったマイケルは、彼の勧めでシェーンを知り、即座に快諾、レコーディングのみならずツアーにも帯同した彼ら、その相性の良さはこのアルバムでも確かに窺い知ることが出来る
その最たる例は、マイケル自身もお気に入りの―Save YourselfとUlcerをどことなく彷彿させるEssenzだろう
Essenz / Mchael Schenker Group
ここ日本においてShane Gaalaas and Barry Sparksのコンビは、むしろB'zのサポートメンバーとしての認識の方が高い
松本孝弘はマイケルを“音色の師匠”として?数多のコピーを試み、MSGのサポートを担ったシェーンとバリーを後年サポートメンバーとして迎え入れている
松本氏とマイケルを繫ぐ‘Bridge the Gap’がリズム隊においても自ずと行われていた、その不思議な経緯が面白い
ただ、松本氏にしろ、Kirk Hammettにしろ、Michael Amottにしろ、師匠よりも弟子の方が大成している現実が、皮肉と言えば皮肉である
いやいや、裏を返せばマイケルにはそれだけの影響力があるという証左でもある
その昔―'84年来日時―つまりは公私共に絶頂期の頃、マイケルは手相占いで“大器晩成型”との診断を受けたことがあった
(@「マイケルの手相」 2009-07-10)
彼の‘飛翔伝説’はまだ終わっていない―
TORのSOAMの楽曲も、7弦ギター用なだけじゃなくハーマン向けに作った結果でもあったのかな、と。
な~るほど☆
Saviour Machine(←SOAMのことですよね?)がハーマンを意識して作られた曲だったというあら子さんの鋭いご指摘、
そんな気がしてきました(笑)