misty green and blue

Life is like an onion...

THE MICHAEL SCHENKER GROUP

2016-09-22 | michael schenker


王道系、クラシック系、ロックンロール系、ブルース系、バラード系とまさしく八面六臂の楽曲がドラマチックに編まれた名盤中の名盤

マイケルの曲作りや演奏もさることながら、このアルバムが名盤たる所以は、セッションミュージシャンの功が大きいと感じる

Michael Schenker - guitar
Gary Barden - vocals
Don Airey - keyboards
Mo Foster - bass
Simon Phillips - drums
Roger Glover - producer

とりわけ、緻密かつ流麗なドラミングが理屈抜きにカッコいい、“ロックな心を持つフュージョン系テクニシャン”のSimon Phillipsが圧巻

単調なVictim of Illusionが地味で終わらないのは、彼の貢献によるところが大きい
MSGの代表曲のひとつであるArmed and Readyの存在感も彼の変拍子による正確無比なプレイが大きく関わっているとさえ思えてきた

奇しくも両曲はあまり好きではない
メロディーよりもリフ主体であるところが、その理由

MSG結成30周年を記念する2010年の来日公演のスペシャルラインナップのひとりであったSimon Phillips
彼には彼が主役になれるVictim of IllusionとFeels Like a Good Thing―中でも後者の演奏を切に願っていた私、当日のその思いがけない両曲のサプライズに狂喜乱舞したことは言うまでもない

Victim of Illusion / Michael Schenker Group
 


 “ジャンルや共演するプレイヤーとは関係なく、常に彼らの音にじっくりと耳を傾け、彼等とのInteractive & Instinctiveを楽しみながら演奏するのが、私のスタイル”というポリシーを持つサイモン
だからこそ、著名なミュージシャンたちからも多くの信頼を得ていたのだろう



Into the Arenaは、スタジオver.が白眉
固執するには訳がある
起承転結が見事である

クライマックスは勿論終盤の泣きソロにある
しかしながら、中盤の華やかなドラムソロ(含ベース)も遜色がなく、印象的

勿論、壮大な楽曲に仕上げたRoger Gloverの手腕は流石である

その中盤が、昨今ではマイケル主流のトリルに打って変わり、却ってつまらなく感じてしまう

進化?
いやいや、私には退化とさえ思える

そもそも頼れるリズム隊に恵まれていない現況での、いわば苦肉の策?なのかもしれない


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