スティングコンサートat 武道館、2017年6月8日木曜日。

私たちがチケットを獲得できたのは、
自宅に近い大阪、日帰り圏ではなくて、東京でした。
そう、お宿も取ったのです。
娘らがスティングを知らず、ついてこなくて幸いでした。

せっかくなので、朝のうちに品川につき、
生徒お勧めの、「ソール・ライター」写真展(文化村ザ・ミュージアム)
に行きました。
これもとても良かったです。

今夜の宿にチェックインして荷物を置き、
いよいよ出陣です。

九段下のだらだら坂を、牛ヶ淵を左に、
あんまり売上の伸びていなそうな、
違法の物販をチラ見しながら登って行くと、

何度この坂を、金色のタマネギを目指してきたことか...

と、遠い昔を思い出して、遠い目になってしまいます。

お約束の大看板前記念撮影をし、6時に入場。
6時半直前にはほぼ満席です。
九段下駅で「チケットを売ってください」の札を掲げていた少女よ、
ダフ屋さんじゃなくて、良さそうな人に売ってもらえてよかったですね!

6時半にライトが落ち、キャー! という我々の歓声に応え、
背の高い、遠目にも逆三細マッチョであるのがわかる人物が、
ギターを肩にかけて飛び出しました。

これがその、ジョーなんだっけジョー・サムナーさんね。

と思っている私へ夫が、

「スティング」

と言いました。

「違います、ジョー・サムナーとかいう、知らない人です」

「でも、スティングの声で、スティングの歌だけど」

違うのよ、どういうわけか東京公演だけ、
この、ジョー・サムナーとかいう人が前座で出るのよ。

でも・・・あれ?
スティングの声だね。
・・スティングの歌だね。
なんとか、グレート・ノース・ロード(まだ覚えられてない)
を歌っているね・・?

あっ、スティングじゃん!

と驚いていると、この人は、グレートなんとかを、
歌い終わってしまいました。

あっ、やっぱりスティングだ!
あっ、ジョー・サムナーって、
サムナーっていうからには、息子っ?

はい、スティングの本名は、ゴードン・マシュー・トマス・サムナー、
アルバムにも、10サムナーズ・テイル というのがあるのに。
全然、ピンともなんとも来ていず、
私は無礼なことに、スティング様のご子息様に対し、

「誰こいつ、邪魔😠」

と、ずっと思っていました。

その人の前座部分に、まっさきにスティングが出るとは、
神ならぬ身には全然想像もつきませんから、
目の前で最愛のスティングが歌ってくれていても、

ん?
ん?

となっておりました。
バカじゃあるまいか。


早く言ってよスティング、
なんか、最初の一曲、驚いているとうちに終わってしまいました。

そのあと、驚きすぎたせいで、記憶がまだらなので、
今、夫に確認しますと、

最初にスティングが出てきて、
いつもアルバムでストリングパートで活躍している、
ドミニクなんとかという人や、バックバンドを紹介し、
そのあと、ジョー・サムナーが出て来たんだけど、
1曲歌い終わるまでは、紹介しなかったんですって。
そうでしたっけか。

そのあと、スティングが「僕の息子」と言い、
ジョーが「アリガト オトサン」と言ったのは覚えています。

あと、彼一人になってから開口一番、

「おまーらげんきか」

と言ったのですが(言わせられたのですが)
全然似合っていませんでしたから、
プロデュース側の人も、こういう変なことは、
ぜひ、言わせないであげていただきたいと思います。

あーあ、私に声をかけてくれたら、
ジョーに似合うトーンで、発音も指導してあげたのに。

まあそれはいいのですが、このジョーの素晴らしいこと。
親の七光りなど無縁で、
ギター一本であの声量と確かなリズム。
声がスティングに似ていることはもちろんですが、
弾けるスピリットが素晴らしかったです。
バンドもすばらしかったと、特記しておきましょう。

7:10pmごろまで一気に、おそらく10曲以上歌ったと思います。

休憩を挟んで、7時半ぴったりからスティングコンサートがはじまりました。

どうですかみなさん、6時半ぴったりの、7時半ぴったりですよ。
最近なかなかない、律儀さと言っていいのではないでしょうか。

スティングは、8日以前のコンサートでは

「喋りすぎ」

とリポートされてしまいましたが、
今宵8日には、変なカタコト日本語のくすぐりも言わないし、
英語でさえもほぼ全く語らず、
休憩もなしに、アンコールを重ねました。

終わったのが9時過ぎです。

いやぁ、素晴らしい照明とサウンド、
ニューアルバム 57th & 9th
からの歌はむしろ少なく、ポリスから、現在に至るまで、
誰でも知っている超有名曲も網羅する大サービス。
でも渋い曲も、バラードも、ロックしてる曲も大盛りです。

音楽通でない私がとろとろと感想を述べるのは控えまして、
最後に セトリ、いわゆるセットリストを、
他の方のブログから拝借してコピペさせていただいて、
終わりにしたいと思います。


ちなみに、私は昨日まで、set list というものの存在を知りませんでした。

なので、毎回、ぺぺペ、ペン、紙紙紙!
と、暗くなってから慌ててごそごそし、手探りで曲名を書き留めて来ました。

うろ覚えのものもけっこうありますので、
自分のメモには、

1、シンクロニシティといつも間違えるやつ
(実際は、シンクロニシティⅡ でした)

とか、

インシャラーと間違えるやつ中近東風

とか書いてあって、あとで笑います。

夫からもらったメモ帳の1ページずつを、縦の4つに折り、
折り目を手で押さえながらなるべく読めるように書いていきました。
スマホで動画や写真を撮りっぱなしの人は多く、
(あれではコンサートを楽しめないのでは)
と思っていますが、私のメモ行動も、
「おちおちとしていられない」
という点では変わりがありません。

夫にそのぐちゃぐちゃメモを見せて、

どうどう、すごいでしょう!
あとで記念になるでしょう!

と自慢したところ、

「うん。でも君、なぜ set listが出るのに、
自分で一生懸命メモをしていたの?」

と言われてしまいました。

セットリスト、今は「セトリ」っていうんですね、
そういうのがあったんですね。


半端ではないこの徒労感。
メモ帳と鉛筆を持っていたため、
十分に拍手をしてさしあげることもできませんでした。


でも、今回一回でもコンサートに行けて、
本当に幸せです。



2017年6月8日 セットリスト

1 Heading South on the Great North Road
2 Synchronicity II
3 Spirits in the Material World
4 Englishman in New York
5 I Can’t Stop Thinking About You
6 Every Little Thing She Does Is Magic
7 One Fine Day
8 She’s Too Good for Me
9 Mad about You
10 Fields of Gold
11 Petrol Head
12 Down, Down, Down
13 Shape of My Heart
14 Message in a Bottle
15 Ashes to Ashes
16 50,000
17 Walking on the Moon
18 So Lonely
19 Desert Rose
20 Roxanne / Ain’t No Sunshine

アンコール

21 Next to You
22 Every Breath You Take
23 Fragile