こんにちは。今日も漫画家本special 吉田秋生本 について語らせていただきます。
特別企画「吉田先生への質問座談会」に関するレビューです。
twitterで吉田先生への質問を募集していたようです。知らなかったー。ちゃんと質問者さんたちのハンドルネームも載せていますね。優しい〜。編集者さん達が代わりに先生へ質問してくれています。
レビューの前に、私の読解力が乏しいうえに読み手さんの状況や性格によっては随分ことなる印象を受けるので、あくまで一人のファンの意見として受け止めてくださいね。吉田先生の強烈な個性光るご回答に私の理解力がついていけなくなった部分には(?)がついています。
読者さんはきっと質問をする際、先生に対して”理想的な回答”みたいなのを少なからず 期待しちゃうと思うんです。
でも、「吉田先生、それ言っちゃうの〜!?」と思うような回答がズバズバあって。。。(笑)
編集者さん達が読者さんと先生をどちらとも気遣って、上手にマイルドにまとめてくれているのですが、この時きっと内心ハラハラしていたのではないかな〜。。。そんなことを想像しちゃうと面白い。。。(笑)
私は吉田先生の作品、特にBANANAFISHが大好きなのですが、実は先生ご自身についてはどんな方なのか、過去の作品についてもよく知らなかったので、この吉田秋生本はすごく新鮮でした。先生の性格は。。。きっと「サバサバしている」と言ったらいいんでしょうか。
ご回答を読んでいて抱いたイメージがありまして、何かに似ているなぁと思ったのですが、そういえば昔、何かの対談で(記憶違いかもしれませんが)アッシュのことを”元彼”みたいな感じだとおっしゃってませんでした?
そう思うとすべてのご回答がしっくりくるんですよね。
あ、この潔いまでにズバッと切ってしまう感覚はまさに元彼への思いに似ているかも。
恋愛に例えるなら、吉田先生は、”今の彼氏(この場合は海街ですかね)を全力で愛していて。。。元彼のことはもうスッパリという印象を受けます(笑)
決して嫌いになったとかではなく、つきあってたその当時はもちろん全身全霊で愛していたはず(今はもう愛していないというわけではなく、大切な思い出となっているのではないでしょうか。。。)
それと、わたしも二次創作をしていて思うのですが、過去の小説については「あれ?私、こんなの書いたっけ?」と思うことがあるんですよね。その当時は朝から晩まで夢中で書いていたんですけど、綺麗さっぱりそのことを忘れちゃってることがあるんです。私の経験を例にだすのもおこがましいのですが。。。(笑)
何かを創り出す人って一度記憶をクリアにしてスッキリしないと次に進めないのかもしれません。それだけ集中力が必要なのではないでしょうか。
先生は記憶をたどって質問に答えようとしてくれてますよ。すごく興味深かったのは、BANANAFISHに影響を与えたであろう(!?)他作品やシーンについて。私にとっては まさか、これが?と思うものでした。どちらも少年向けの作品なのは、なるほどなぁと思いますが。アクション系だからそうなっちゃいますよね。そういえば某作品の「あの有名なシーン」、BANANAとも似ているかも。。。なんかもうアッシュに見えてきた(笑)
それにしても、先生のアイディアってすごいですよね。言葉にするのは難しいと私も思います。意外と昔の漫画や映像、海外の映画からも刺激を受けていらっしゃることに驚きました。やっぱり他の作家さん達の作品をたくさんみていらっしゃるんでしょうね。
先生のプライベートに関する質問も面白かったです。漫画家さんって身近にいない分謎めいた世界だなぁとどうしても読者は気になってしまいますよね。意外とアクティブだなぁと思いました。ずーっと閉じこもってばかりだとしんどいですもんね。
面白かったのは、先生の1日の過ごし方に関する質問の回答。正直、回答になっているのかはちょっと?ですが、編集者さんたちとのやりとりが可笑しくて。お笑いっぽいノリになってましたよ。それと、意外と秘密主義なのかな〜なんて思ったりもして(笑)
バナナフィッシュファンとしては、バナナのキャラに関する質問がどうしても気になってしまいます。質問をされた方も、キャラクターの未来やif設定(もし。。。だったら?)が多くて興味深かったです。期待通りの回答をすべて得られたわけではありませんが、「英二の今後」「ブランカのカリブでの生活」については知れてよかったです。特に英二。。。どうなったかすごく気になってしまいますよね。私個人的には、ちょっと意外な部分もありましたが、内容はとても喜ばしいものでした(笑)
「英二の誕生日」や「ディノ」についてのご意見は、なるほどぉ!と思わず納得しちゃいました。ただ、人によって色々な意見もあると思います。
読んでる途中から、先生に容赦なくズバズバッと切られるのが心地よくすら感じられてきました(笑)思い切りの良さがあるから長く活動されてきたのかもしれませんね。細かいことで悩んでいたらたぶん続かないと(汗)
そしてBananafishのラストシーンについても、吉田先生の考えを知ることができて良かったです。そっか、そこまで考えてのあのラストなんだと。。。多くの読者はアッシュが生きることを望んだけど(私もその一人)、そうすることは出来なかった。そこには先生の信念というか、ちゃんとした考えがあったから。はじめは少し違う(またはもう少し曖昧な)かたちも考えていらっしゃったようですが、アッシュの死を書くことを選ばれた。。。この部分、人によって本当に感じかたは色々なので、何が正しいとか悪いとか言えません。でもこれほどラストシーンでアッシュの死と共に読者の魂も持っていかれちゃった作品は数少ないと思います。
今連載中の海街diary に関してもお話されていて、その中でちょっとだけアッシュの話もされていらっしゃいます。ぜひその思いつきを作品に取り入れてほしいなぁ。。。なんて私は期待しちゃいました。
バナナファンにぜひ見てもらいたいのが、13ページ目です!
Banana fish another story に出てくる”光の庭”で登場した暁ちゃんとシンの結婚式(たぶんパーティーの後のリラックスした雰囲気)のイラストが!
これってバナナフィッシュスペシャルボックスの中に入ってたイラスト集に載ってるやつじゃないですか〜?うわぁぁぁ、嬉しいー!
お庭でのパーティーだったみたいです。暁ちゃん、めちゃ綺麗!大人のイイ女!シンのおひざにちょこんと座っちゃってる(笑)ドレスの裾を掴んじゃって、靴もほぼ脱げてるし。。。。シンもタイを外して二人ともまったりモード。これはぜひ英二が撮影した写真であってほしいなぁ。
あらら、シンの手が暁ちゃんの腰に添えられていていますよね? 新婚さんだなぁーと幸せな気分にこちらもさせていただきました。
長々と語りましたがさて、これでもほんの一部、全287ページのうち21ページまでの話ですよー。どれだけ盛りだくさんなの、この漫画家本special 吉田秋生本 は!という感じですね。
まだレビューは続きます。お付き合いいただけたら幸いです。そして一緒に語れたらもっと嬉しいですね!
気になる方はぜひ、本をお試しくださいませ!
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