こんにちは。漫画家本special 吉田秋生本 についてのレビュー、
「吉田秋生まんがhistory」の部分について語らせていただきます。
「吉田秋生まんがhistory」では、1977年のデビューから現在までのご活躍を5つの時代に分けて歴史の年表みたいな形で紹介してくれています。
初期はやはり知らない作品ばかりでした。読み切りの作品は全く分かりません。。。どんな話なのか知りたいけど、分からない。。。(涙)でも、年表の後に各読み切り作品の説明があった!わーい
おぉーたくさん描かれているんですね。個性的というか、何これ!? と正直思ったものも。。。
P61に紹介されている作品達は謎すぎて逆に気になってしまう。。。「ひろ子の性日記」「仁義なき戦い 死亡ご遊戯」はギャグなんでしょうか?
初期時代のメイン、連載作品はカリフォルニア物語です。
この作品、私のイタリア人のアンナがハマっていて、私に薦めてくれるんですよね〜。気にはなってるんですけど。登場人物がやたらロングヘアーなのは当時流行っていたのでしょうか?
カリフォルニア物語について5Pほど まとめや各表紙、扉絵イラスト、漫画本あとがきの抜粋などが載っています。P53のセクシーなイラストはどういうシチュエーションなの?と思いましたが、P52の吉田先生のあとがき抜粋を読んで納得(笑)
まとめを読んでいると、BANANAFISHと共通する部分がたくさんあることに気づきました。
舞台がアメリカであること(カリフォルニアが中心なのかなと思いきや、ほぼマンハッタンの中心!?)、辛い過去をもつ主人公、ドラッグ、売春、ゲイ、共同生活(←笑)。。。
漫画のワンシーンが載っていますが、P49に「おれを嫌いにならないでくれ」とすがりつく少年の姿が。私にはアッシュと英二をつい連想してしまうシーンでした(笑) 「ラストは衝撃」と書いていたので、ますます気になってしまいます。。。バナナフィッシュとかぶっている??
本の年表のおかげで、先生の歴史が整理されて分かりやすいです。そして全カラーなのがやっぱり嬉しい!
それにしても吉田先生は1977年デビューで、1978年から作品の連載を持ってますけど、それってすごくないですか?
2番目の時代はは、 吉祥天女。この時代は、読み切り作品がとにかく多い!1982年の年表を見て驚きました。すごーい数。
私もこの漫画を昔読みましたよ〜。すごくインパクトのある主人公ですよね。魔性の女、小夜子がなぜかBANANAFISHのユーシスに見えてくるんですけど。。。綺麗なんですけど、なんかやばそう、でも気になる。。。(笑)
P77の小夜子のイラスト、ぜひ見てください。マジで怖いですよ。私は「見てはいけないものを見てしまった」と思わずページを閉じてしまいましたもの。ボロ雑巾みたいに倒れこむ男たち(顔は見えない、それが余計に怖い)の山の頂上に無表情の小夜子がいるんです!どんな人生歩んできたの!?って聞きたくなる。。。 いやぁ、男の山なんて初めて見ましたよ
ちなみにこの漫画のタイトル、読み方は「きっしょうてんにょ」なんですね。なんて読むんだろうって思ってました。。。(恥)
そして、謎だった狐のキャラクターが登場する漫画名が分かりました。「きつねのよめいり」でした。周囲に劣等感を感じているキツネのオジロという少年?は自分が何者かを知るために旅に出かける話のようですが、山猫を誘っているとのこと。ヤマネコですって!(←過剰反応) 仲間は化けキツネなのかな?見た目は人間のキャラで、おしりに大きな狐の尻尾付いてるイラストが描かれているんですけどねー。
この時代の連載もので河よりも長くゆるやかに という作品があるのですが、ご存知ですか?男子高校生の目線で描かれた作品なので、頭の中は女の子のことでいっぱいとのこと(笑)
吉祥天女の後に見ると、真逆の印象を受けてしまいますね(笑)。ちょっとだけBANANAFISHの英二っぽくないですか?私はBANANAのファンだから、どうしても目線がBANANAよりになってしまう。。。
P81には英二とイベさんが登場する作品が紹介されてました!「Fly boy, in the sky」です。私、この話を読みましたが、英二が「ブス」だと言った妹が登場してきます。とっても可愛い子でしたけどね。お母さんは、「おかあちゃん」という感じかな(笑)家庭を支えるしっかり者のお母さんですね。お父さんはどうなったのかしら?? この時の英二の髪型、私個人的には短い方が好きなのでもうちょっと切ってくれ〜と思うのですが、若くて可愛らしいです。
P85から、1986年の「昔々ある夏の日に」という作品が丸々載っています。(「ボビーをつかまえろ」に収録)
原作は片岡義男の小説「ボビーに首ったけ」で、アニメのキャラクターデザインを吉田秋生がされたようです。
野村昭彦という少年が登場してくるのですが、上から下まで奥村英二じゃないですか!!服装も!ちょっと肌が日焼けしすぎな気もしますが。。。。なんか英二にしか見えなくて。。。この漫画の中で女の子と遊んでるシーンとか見ると「あぁ、英二も普通の男の子なんだね」なんて風に見てしまう私は病気ですか?(笑) とにかく、また気になる作品を見つけてしまった(笑)
そして、3番目の時代が、BANANAFISHの時代!
P121からはBANANAFISHのイラストが!5ページほどありますよ。初期のころ?のイラスト、テレホンカードのイラスト(居眠りしている二人、しかも英二はアッシュの肩によりかかって居眠りしている。。。)私ひとつとっても気になるカットがあったのですが!
ひょっとしてこれもスペシャルボックスに入っているイラスト集からのカットなのでしょうか??おそらく光の庭の頃の英二。ペットの犬と一緒にいるところなんですけど、長かったあの髪を切ってる!!脱落ち武者!(←失礼。。。)メガネかけててカメラ持ってるよー(涙) あぁ、ケープコッドへ行って写真展も終えて 色々と気持ちが落ち着いたのかしら?なんとなくスッキリした顔をしているような。。。もともと優しい人だけど、なんかさらに柔らかいオーラが漂っているような気がしたのですが。。。 ある意味英二も壮絶な人生ですよね? アッシュと出会ってなければ、NYで生活することはなかったんじゃないかんぁ。。。もしイベさんとのストリートキッズの取材先が ショーターやケインなら結末は違っただろうなぁと。(なんかそれらのバージョンも見てみたい。。。)
ちなみに年表で知ったのですが、BANANAFISHは全105話なんですって。長いなぁ〜。
P144からのバナナフィッシュグッズ欲しいなぁ〜特にトランプと、テレホンカード
この時代は、連載ものが多いんですね。BANANAFISHの連載と重なっているのが、思春期の少女の悩みを描いた櫻の園 と男と女の本音を描いたハナコ月記。櫻の園にも英二似の女子高生が(笑)
私、英二も結構好きなのでつい目がいってしまいます。
みなさんはこれらの作品をご存知ですか?ハナコ月記は年表によればけっこうBANANA時代とかぶっていて、BANANA終了後も続いていました。全68話ですって。吉田先生本当にお忙しいですよね。
あれ、この男の人、イベさん?(笑)モデルは特にないとのことです。
BANANAが終わったあとは、Banana fish another story やPrivate opinionなど番外編を続けて描かれています。「光の庭」で涙したファンも多かったのではないでしょうか。前回の記事で、(吉田先生へのインタビュー)先生が影響を受けた作品があり、その漫画が取り入れているある手法を気に入られているようですが、まさにBANANAFISH連載終了後辺りから先生の作品にも取り入れ始めたのではないかな〜と思っています。
このとき同時にラヴァーズ・キスも連載されています。
これは覚えています。話の展開が面白いなぁと思いましたよ。どのカップリング(!?)が気になりますか〜。はじめのカップルはともかく、後の二人はただただ驚いたというか。。。(笑)
それにしても吉田先生の有名作品のほとんどが、ドラマ化、映画化されてますよねー。バナナフィッシュも演劇とかラジオCDとか色々あって、ようやくアニメ化に。。。嬉しいです。インタビューの記事のところで映画化についての話題もありましたよ。
4番目はYASHA―夜叉―の時代です。
こんな美しく悲しい兄弟いるんですかね。静と凛とどっちがタイプ?と聞かれればすごく難しい。どっちも気になるんですもの〜。でも凛かな。
すごくスピード感があって、SFっぽい話にぐいぐいと惹きつけられていきました。今読んだら、絶対にまたハマるだろうなぁ。ルー・メイやケン・クロサキ、三上尊。。。魅力的なキャラが多いですよね。
そしてやっぱり嬉しいのがシンの登場!英二似のキャラ(たしか小英?)が出てきたのも笑えた(笑)
夜叉の続編、イヴの眠りも面白い作品ですよね。シンの息子が出てくるし、主人公アリサの美しさと強さに何度見とれたことか。。。クローンが登場したり、静の現状に絶句したり。。。面白い話でした。この頃から先生のキャラクターの描き方が変わってきている??海街とバナナフィッシュ一巻を比べるとこんなにも違うんだ〜と思ってしまうのですが。
5番目は海街Diaryの時代です。
P179のマンガ大賞受賞された際のインタビュー抜粋を読んで、海街が誕生したルーツみたいなのを知ることができました。
P182のネーム時と掲載時の漫画を比べてみてるのも面白いです。ネーム時の漫画は初めてみたのですが、漫画を描くことを知らないど素人の私から見ると「わぁーほぼそのまんま!そしてやっぱりお上手!」と思っちゃいました。下書き?みたいな状態でも手を抜かずに丁寧に描かれているんですね。尊敬しちゃいます
海街はまだ途中までしか読んでいないのですが、人が温かくて心がほっこりするし、街も懐かしい感じがする、そして食べ物がやたら美味しそう(笑)大切な人と食べるともっと美味しいですよねー
P190からの吉田先生の「鎌倉さんぽ」を読むと、私も散歩したくなりました。写真とりながら、美味しいもの食べてぶらぶらするのも良さそうだなぁと。
海街の続き読みたくなってきたなぁ。
長々と語りましたがお付き合いいただきありがとうございました。この漫画家本special 吉田秋生本 は私にとってもスペシャルな本になりました!私のバナ友にもプレゼントしようと思います。一部を翻訳して彼女の誕生日に間に合うように渡すつもりです。。。喜ぶといいなぁ。
ぜひ気になる方はぜひ、本をお試しくださいませ!
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