赤螺(アカニシ)は栄螺に似た貝の一種。
塩で揉んで滑りを取り、熱湯にくぐらせて冷やし刺身で頂きました^ ^ 旨い。
こぶし大の大きさの赤螺が殻を閉じて開かないのになぞらえて、
「握ったものははなさない」というケチの意味で使われます。
「味噌蔵」という落語では、
屋号が赤螺屋(あかにしや)、名を吝兵衛(けちべえ)味噌屋の商人で、大勢の奉公人を使っているが40歳になっても独身。その理由が
「世の中に女房くらい入費のかかる無駄なものはありません。私はそういう危険物は取り扱わないことにしています」
という、てっていした吝な人。
落語「片棒」では、けちべえさんが3人の子供に遺産を相続する話もあります。