週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

ミシュランの蕎麦屋

2018年01月28日 | 呑み屋探訪(浅草、根岸、本所界隈)




【鴨がネギ背負って焼かれ梅香り】酒上乃不埒


 鴨そばが好きだ。

 それもいつもならセイロで頼む。

 この店は温かいのしか出していないという。

 郷に入れば郷に従えというではないか。

 聞けば鳥インフル騒ぎで、フランスから2年ぶりの入荷のメニューとのこと。

 この艶っぽい鴨肉の色、

 やはりミシュランの蕎麦屋はこだわりだ違う。





 麦酒で喉を潤してみる。

 普段は色も楽しみたいからグラスで飲むが、陶器は美味しいもの。

 泡の立ち方、保ち方がちゃうのか。





 九州から取り寄せる穴子が名物のお店。

 たっぷりのキューリと酢で和える逸品。

 焼いた魚がさっぱりといただける。

 山葵が旨い。

 昼なのに、ぬる燗を頼んでしまう。





 落ち着いた個室に、綺麗な器。

 程よく温められた純米吟醸。

 こんな昼下がりを過ごせるんだ。

 おいらは幸せだ。

 親方が頼んでないのに次々につまみを持ってきてくれる。


 


 当然酒も追加で頼むわけだ。 

 厚岸の牡蠣は小ぶりになってきたとのこと。

 ほし柿の天ぷらが粋だ。

 塩でいくらでもいける。

 そして、ようやく本命の鴨そばへ。

 肉厚でどこまでも柔らかい。

 野生の強さを感じつつ、太くて甘い焼きネギが豪奢な気分にさせてくれる。

 三ツ葉も好きなんだよね。

 お弟子さんに厳しく、こういう関係でなかったら怖い親方。

 一途な職人肌の人は生きづらい世の中になってきた。

 いつまでも元気で仕事をしてほしい。

 ああ、いい時間だ。

 親方、どうもごちそうさま。 



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