リマの観光名所の一つであるサンクリストバルの丘。
円錐状の山で、リマ市内、とくに大統領政庁があり、世界遺産にも指定されている旧市街が見渡せるために人気観光地になっている。管轄はリマメトロポリタン域のリマック区に当たっている。
その丘を観光した後のバスがカーブから転落した。
事故を起こしたのは、オープントップバスとも呼ばれる、二階部分が屋根のない展望台になっているバスである。
オープンな部分に座った乗客はシートベルトをしていたのだろうか?
市内で平らでカーブが少ないところならともかくとして、このようなバスをカーブが多いところで運行するのはいかがなものか。
クスコでもサクサイワマン遺跡方面に向けて同様の車両でのサービスが行われているが、危険極まりない。途中にかなりのカーブがあるからだ。
運行会社はペルーではオープントップバスの先駆的な存在であるミラブス(Mirabus) ではない。しかし、ペルーでは街中でも車両の多くのが運転が荒いため、交通事故の可能性は高い。二階部分が展望になっている車両に関しての運航規制を厳しくする必要が望まれるのではないか?
いや、世界的に見ても二階建て展望車両の運行を今一度見直す必要があるのではないか?
そんなことを考えさせられた事故である。
ペルー時間7月9日午後10時5分配信
「少なくとも9名がサンクリスタバル山でのバス転落で死亡」
現時点で負傷者30名が報告されている。15台以上の消防団車両がサンクリストバル丘で事故にあった乗客の対応に当たっている。
サンクリストバル山から戻っていたバス一台が、4時53分頃にアラメダ・デ・ボボス通のあたり、レボルベル・デ・リマック近くで崖から転落した。車両には約40名が乗車していた。
約7名がサンクリストバル丘からの転落で死亡し、乗客1名がグリーン・バス社の車両内に閉じ込められていることを、消防団員が確認した。さらに2名が病院で死亡したため、死亡者の人数は9名となった。
消防団員は15台を超える救援車両を送り、負傷者を手当てし、近辺の病院施設に移送した。ギジェルモ・アラメナ病院でもサンクリストバル丘の事故で被害を受けた人々が運び込まれば場所の一つである。
リマ州警察局長のビクトル・ルコバは、公務省の代表者が指示するまでサン・クリストバル丘に残された死亡者の遺体は動かすことができない、と指摘した。また事故の原因は車両を運転していた運転手のスピードの出しすぎだとも強調した。
テレビの中継映像は、車両はパノラマバスで、、サンクリストバル丘のカーブの一つの崖から、40メートル下に転落したことを映し出していた。観光サービスの車両は事故でタイヤを上に向けた状態にあった。
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