中飛車 先手超速▲3七銀 対 後手ゴキゲン中飛車△3二金型(△5三銀型)02 | 将棋・序盤のStrategy ~ 矢倉 角換わり 横歩取り 相掛かり 中飛車 四間飛車 三間飛車 向かい飛車 相振り飛車 ~

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オールラウンドプレイヤーを目指す序盤研究ブログです。最近は棋書 感想・レビューのコーナーで、棋書の評価付けもしています。

現代振り飛車ナビ の二歩千金さんをゲストに迎え、
最新のテーマ図について喋っていく、対談形式のシリーズです。

今回は、二歩千金さんが暖めていた新手法について語っています。
(前記事を見ていないと意味が分からないと思います)

本日の記事は、検討二~三日目の様子です。
要点のみ掲載していますが、実は残念なくらいカットしてます。
新手法のため、局面の芯を捉えるのに時間が掛かった事が原因ですが、
二歩千金さんには申し訳ないと思っています・・・

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初手から
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △5四歩 ▲2五歩 △5二飛
▲4八銀 △5五歩 ▲6八玉 △3三角 ▲3六歩 △6二玉
▲3七銀 △7二玉 ▲4六銀 △8二玉 ▲7八玉 △7二銀
▲6八銀 △3二金 ▲7七銀 △5六歩 ▲同 歩 △同 飛
▲6六銀 △5一飛 ▲5五銀右 △4二銀 ▲5八飛 △5三銀
▲5四歩 △4四銀 ▲3七桂 △4二角 ▲4四銀 △同 歩
▲5五銀 △1五角 ▲4六銀 △4三金 ▲1六歩 △2六角
▲2七銀
(下図)

二歩千金さん
「前回の検討では上図から
△2六角▲2七銀△5七歩を中心に調べましたが、
先日ボナちゃんに尋ねると▲2七銀のとき
△3七角成▲同銀△6五銀という手順を指摘しました(下図)」



「はー。人間では指しきれない手ではありますよね・・・
ただ銀二枚が遊んでいるので、見た目よりうるさいのかなぁ。」

二歩千金さん
「おそらく△5六歩の押さえ込みや
△7六銀~△7五桂といった狙いなんでしょうが・・・。」



「とりあえず、二枚の銀をどうにかしたいですね。
▲4八銀・▲3八銀・▲4六銀・・・」

二歩千金さん
「一番力強い手は▲4六銀ですか。」



「で△7六銀と出る感じか。」

二歩千金さん
「うーん、先手はどうやって追い払うんだろう。」



「追うなら▲5六飛ですが、△6五銀と引かれて、
引くのでは千日手だし、▲8六飛は△5四金がどうなるかですか。」

二歩千金さん
「先手は歩切れなのが地味につらいですね。」



「うーん、やっぱり▲2七銀がおかしいのかもしれない。
△6五銀でも難しいのではたまらないな。」

二歩千金さん
「実際、
それまでは微差だったボナの評価値も
▲2七銀と打った瞬間大きく後手に傾きました。」



「前回の検討では言わなかったのですが、
▲2七銀のところで▲2四歩の方が筋が良いかなぁと思います(下図)」

二歩千金さん
「へー、△同歩と取ればどうなるのですか?」



「△同 歩だったら▲2八飛で得ですよね。」

二歩千金さん
「ああ、△3七角成▲同銀△5七桂のあと
手順に▲2四飛と走れるんですね。」



「ただし、▲2四歩には△5四飛と捌くような手もあって、
形勢自体は難解です。」

二歩千金さん
「もし飛車交換になれば陣形の差で振り飛車有利ですね。」



「あるいは、▲2四歩に重たく△2七銀と打つような手もあるかもしれません。
▲2三歩成△3六銀成は後手も手を作りやすいです。」

二歩千金さん
「では△1五角に▲4六銀と引く手は
後手互角以上に戦えるという感触ですかね。」



「▲4六銀以降は先手に引く手が多く、
後手は前に出る手が多い感じなので、
押さえ込みの方針が崩れているのが痛いですね。
先手が歩切れになりやすいのも難点です。」

二歩千金さん
「なるほど。」



「戻って、△1五角に対して▲4六銀と打つとどうでしょう?(下図)」

二歩千金さん
▲4六銀打に△3五歩は駄目でしょうか?
▲1六歩△2六角▲2八飛には
△3七角成▲同 銀△5七桂▲5九金右△6九桂成▲同 金
△5六歩と絡む感じで。」



「あー、なるほどなぁ。」

二歩千金さん
「後手駒損大きいですが、
先手も歩切れなのでけっこううるさいかなと。」



「そうかー。という事で△1五角の局面は不満なしと見ます。
じゃあ、こちらからも新手を。△4四同歩に▲6五銀と立ちます(下図)」

二歩千金さん
「なるほど、こちらの方が先手の大駒二枚が軽い形ですか。」



「前回の検討では△6四歩と突かれるので考えなかったんですが、
▲4四角と銀を見捨てて飛び出して先手十分戦えそうです。」

二歩千金さん
「4四に飛び出されてまずいとなると△4三銀ですか?」



「銀を消費させてから▲5五銀と打ちます(下図)」

二歩千金さん
「あ、いつの間にか典型的な先手押さえ込み成功の形になってる。」



「何か今までの手順で変化球が出せますか?」

二歩千金さん
「いやぁ・・・かなり手ごわそうに見えます。」



「▲5五銀に△3五歩は▲4四銀ですかねぇ。」

二歩千金さん
「4四出られるとまずいですよねー。
△3三角ではなく△3三金がいいのかなぁ。
5三を補強する意味で(下図)」



「上図から▲5六飛には△6四歩が嫌ですねぇ・・・」

二歩千金さん
「どちらの銀で取っても△5四銀▲同銀△6四角ですか。」



「そうですねー。 △3三金は形で捨てていましたが、結構うるさいです。
上図ではとりあえず▲6八金。」

二歩千金さん
「△3五歩の筋は大丈夫でしょうか?」



「▲5六飛」

二歩千金さん
「△3六歩▲同 飛△6四歩から乱暴に捌きます。」



「▲同銀右△5四銀に▲5二歩△同 飛▲5三歩(下図)」

二歩千金さん
「▲5三歩に△6二飛では駄目ですか?」



「7三捨ててから▲5四銀」

二歩千金さん
「7三どの駒で取っても味が悪いですね。
この展開は事前に締まった▲6八金が生きそうです。」



「▲5六飛に△6四歩(下図)は結構対処が難しいです・・・」


「▲同銀右△5四銀▲同 銀△6四角▲5五歩に、
△5四飛▲同 歩△3七角成▲5三歩成で大決戦。
直後に△6四桂があるので▲6八金が悪い手になる恐れがあります。」

二歩千金さん
「なるほど・・・。」



「▲6八金では▲4八金かな(下図)」


「△6四歩の筋は、
▲同 銀△5四銀▲同 銀△6四角▲5三歩で押さえ込めそうです。」

二歩千金さん
「上図以下、
△3五歩▲5六飛△6四歩▲同 銀△同 角▲同 銀
△5四飛(下図)の大捌きはどうでしょうか?」



「▲5五銀△7四飛の局面がポイントかなぁ。
▲9六角・▲8五角・▲5三角・▲7七桂が有力です。
上図は先手有望だと感じます。」

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検討はまだ続きます・・・