現代振り飛車ナビ
の二歩千金さんをゲストに迎え、
最新のテーマ図について喋っていく、対談形式のシリーズです。
今回は、二歩千金さんが暖めていた新手法について語っています。
(前記事を見ていないと意味が分からないと思います)
本日の記事は、検討四日目の様子です。
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上図以下
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △5四歩 ▲2五歩 △5二飛
▲4八銀 △5五歩 ▲6八玉 △3三角 ▲3六歩 △6二玉
▲3七銀 △7二玉 ▲4六銀 △8二玉 ▲7八玉 △7二銀
▲6八銀 △3二金 ▲7七銀 △5六歩 ▲同 歩 △同 飛
▲6六銀 △5一飛 ▲5五銀右 △4二銀 ▲5八飛 △5三銀
▲5四歩 △4四銀 ▲3七桂(下図)
二歩千金さん
「上図から△4二角は、
▲4四銀△同 歩▲6五銀が手ごわいです・・・。」
私
「先手がちょっと良い感じだと思ってます。
その手前に変化出来る場所があるといいですけどね。」
二歩千金さん
「例えば△5五銀▲同 銀△4二角(下図)とか、ですか。」
私
「▲4五桂△5二歩▲4六銀」
二歩千金さん
「味良し九段ですねー。
△4四銀と打たざるを得ないようでは後手つらい。」
私
「▲4六銀と引かれるのは辛いので△2二角(下図)ですか。」
二歩千金さん
「うーん、次の一手が難しいですね。
どこかで▲9六歩~▲9七角を使いたい感じはします。」
私
「そうですね。では▲9六歩(下図)」
二歩千金さん
「上図以下△6四歩は強く▲同 銀と応じられて自信ないですか。」
私
「うーん・・・先に跳ねるかもしれないですが・・・」
二歩千金さん
「なるほど、そちらのほうが簡明ですか。
ほかには△6五銀が利けば面白いのですが、
▲7七桂~▲5六飛の銀殺し。」
私
「あー。でも、▲7七桂に△5五角はあるのかな。
▲同 飛△5四銀は先手も歩切れの変化なので嫌なところがありますね。
△6五銀には▲4五桂かな。△5二歩に▲3五歩(下図)の予定です。」
二歩千金さん
「なるほど。▲3五歩に△同歩と取ればどうなりますか?」
私
「▲3八飛ですかね。」
二歩千金さん
「以下△3三桂には▲3五飛で3二金が浮いているのが辛いですね。」
私
「また、▲3八飛に△5五角▲同 角△4四銀の反撃には、
▲同 角△同 歩▲3五飛(下図)で、次の▲5三桂不成が両取りです。」
二歩千金さん
「鮮やかな手順ですね。
△6五銀にはstrategyさんご指摘の▲4五桂で
居飛車良さそうですか。」
私
「変化するなら▲3五歩(下図)の時ですよね。」
私
「△7六銀とか△3三桂とか。
△7六銀以下は▲3四歩△4四歩って感じですか。
△4四歩に▲同 銀は△4一飛で、案外大変です」
二歩千金さん
「△4四歩は、桂馬おくれよ、7五に打ちたいから、という意味ですね。」
私
「△4四歩に▲7七歩と辛抱して、
△6五銀▲2四歩△同 歩▲3三銀(下図)はあるかも。
バラバラにしたあと▲3二金で角が死ぬので。」
二歩千金さん
「手順中▲2四歩に△4五歩も
▲2三歩成~▲4二銀で飛車が詰んじゃうんですか。
△5二歩の悪形がどこまでも祟りますねぇ。」
私
「△7六銀のところ△3三桂も▲同 桂成△同 角▲3四歩で
△1五角に▲4六銀が絶品ですね(下図)」
二歩千金さん
「いったい何度目の▲4六銀でしょうか(笑)。
銀引きで角道を通す手はどうやら本戦型において急所のようです。」
私
「と、こんな感じですが、何か変化がありますかね?」
二歩千金さん
「△6五銀の変化は先手良しかと思います。」
私
「▲9六歩にはどうしましょう?」
二歩千金さん
「▲9六歩に△3一角(下図)はどうでしょうか?
三浦-久保戦
(菅井流△2四歩03の記事
)と似た局面ですが、
果たしてどのような相違点があるのか気になります。」
私
「やはり▲4五桂があるという点でしょう。
△3一角と引くと△5二歩の時に▲4六銀も復活しますし。
二歩千金さん
「なるほど、角のラインが反れると
やはり▲4六銀が急所になるのですね。」
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二歩千金さん
「うーん、とうとう△5三銀に対する居飛車の決定版が出た感じですかー。」
私
「どうでしょうか。
この記事をご覧の読者さんが新手を出してくれるといいですね^^」