毎週日曜日15時、
棋書 感想・レビューのコーナーです。
今回紹介する本は、
戸辺流相振りなんでも三間飛車
です。
振り飛車党にとって、
鈴木大先生と戸辺先生の本は気持ち良いですよね。
嫌な事があっても忘れられるんじゃないか、というレベルで。
本書は、相振り飛車・三間飛車から、
美濃・穴熊に堅く囲って攻めまくる方法について書いた本です。
ガッチリ守ってガンガン攻めて勝つ、っていうコンセプトは、
あまりにも魅力的過ぎます。
特にオススメしたいのは、対向かい飛車対策の三間飛車穴熊の項。
以前は、穴熊に組むと端攻めで困る、という定説がありましたが、
端攻めをさせない駒組について詳細に書かれています。
実際、本書の通りに指して端から無条件に潰された事は無いです。
端攻めさせなければ、穴熊最強じゃない!?
ただし・・・相三間飛車の攻防の項は少し古くなっているので、
新型を研究したい方は菅井ノート先手編
などで知識を補填すると良いと思う。
(後に石田流を指しこなす本 相振り飛車編
も発売されたが、まだ読めていない。)
先手を持って石田流をあまり指さない私にとっては、
3手目▲6六歩を突かれた際の穴熊の指し方が分かれば良いので、
他の項が多少古くなろうろも、あまり関係の無い話。
相振り穴熊の基本を抑える意味で、今後も読み続ける本だと思う。
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では、私の独断と偏見による、
戸辺流相振りなんでも三間飛車
の評価です(5段階評価)
難易度・・・
アマ初段付近の棋力があれば十分読めるはず。
かと言って、内容を抑え目にしてある訳ではなく、
有段者が読んでも納得の一冊かと思います。
価値の不変度 ・・・
相振り三間穴熊を指したい方にはバイブルになるでしょう。
お役立ち度 ・・・
私、相振り飛車は穴熊ばっかりやってるので、
非常に役立ちました。勝ちやすいと思います。
総合 ・・・
戸辺本に好著多し、の感を強めた一冊。
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