棋書 感想・レビュー 第28回「相掛かり無敵定跡研究」 | 将棋・序盤のStrategy ~ 矢倉 角換わり 横歩取り 相掛かり 中飛車 四間飛車 三間飛車 向かい飛車 相振り飛車 ~

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オールラウンドプレイヤーを目指す序盤研究ブログです。最近は棋書 感想・レビューのコーナーで、棋書の評価付けもしています。

毎週日曜日15時、
棋書 感想・レビューのコーナーです。

先週は日曜日なんて無かった。

今回紹介する本は相掛かり無敵定跡研究


前々から気になってたんだけど、ついに買っちゃった。

相掛かりの本って少ないから、一冊一冊が貴重ですよね。
塚田スペシャルのすべて も、その内買うと思う。

そもそも、相掛かりはアマ間では少ないですよね。
別に相掛かりを覚えなくとも将棋は指せるという。

じゃあ私は何で相掛かりに興味を持っているかというと、
相掛かり棒銀って楽しそうだなぁ、とふと思ったから。
単純な狙いの将棋でも決定版が無いという点に、
将棋の深さというか、原始の姿を感じるというか。

そんな自分にとって、
相掛かり無敵定跡研究 は好都合な本で、
見事に棒銀の話しかしていない。

野月先生と山崎先生が思う、それぞれの「無敵定跡」を語っていて、
それが全く違う姿を示しているのが印象的だ。
私は野月先生派なのだけど、だからこそ山崎流に魅力を感じたり。

・・・しかし、
お二人の定跡が無敵であればあるほど、
後手は△8四歩と突かなくなるわけで、
違う意味で「無敵」になってしまうのが難点だ。

私も、研究しても多分相掛かりにはならないから、
純粋に趣味の世界になりそうだ。ま、元々将棋は趣味だけどね。

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では、私の独断と偏見による、
相掛かり無敵定跡研究 の評価です(5段階評価)

難易度・・・星星星

内容自体は特に難しさを感じない。
初段前後の棋力があれば十分読めるだろう。
ただ、野月先生の▲4八玉や山崎先生の▲8七金を指しこなすのは、
どう見ても難易度が高く、高段の力が必要と思う。

価値の不変度 ・・・星星星星星

相掛かりの本は少ないので、貴重な資料になるでしょう。

お役立ち度   ・・・星星星星星

上と同じです。この戦形は資料が少なすぎるので。
お二人の感覚を知るにも良い本でした。

総合       ・・・星星星星星

今後、相掛かりの詳しい本が出ない限り、
何かと読み返す本になりそうです。

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