【Floodgate】bonanza6.0-Bonanza6.0_Depth5 対ゴキゲン6四銀 | 将棋・序盤のStrategy ~ 矢倉 角換わり 横歩取り 相掛かり 中飛車 四間飛車 三間飛車 向かい飛車 相振り飛車 ~

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オールラウンドプレイヤーを目指す序盤研究ブログです。最近は棋書 感想・レビューのコーナーで、棋書の評価付けもしています。

記事タイトル、amebloの文字制限が
「48文字(全角、半角問わず)」となってる。
ソフト名は長いものが多いので、やりくりが大変です。

なお、今回の対局者は両者ともbonanza6.0なんだけど、
後手には「Depth5」が付いている。
ソフトはあまり詳しくないのだけど、
基本的な読みの深さが5手という意味だったと思う。

ノーマルのbonanza6.0の読みの深さが何手か分からないけれど、
実験的に読みの深さを抑えているという事だと思うので、
先手の方が強いと思って良いでしょうね(違うかな?)

私のブログでは、制限の有無は全く考慮に入れずに採譜しています。
研究したい、という単純な気持ちを執筆動機にしたいので。

対局日:2015/01/03

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先手:bonanza6.0
後手:Bonanza6.0_Depth5

▲7六歩    △8四歩    ▲5六歩    △8五歩    ▲7七角    △3四歩
▲5五歩    △6二銀    ▲5八飛    △4二玉    ▲6八銀    △3二玉
▲4八玉    △4二銀    ▲3八玉    △7四歩    ▲5七銀    △7三銀
▲5六銀    △6四銀    ▲4五銀    △6五銀
(下図)

局面は後手△6四銀型から一直線の殴り合い。
先手は自分が119点プラスと考えているし、
後手は自分が125点プラスと考えている。

私がパッと見た感覚では、先手側を持ってみたい。
この定跡は多くの場合、中飛車側が後手だからだ。
中飛車が後手の時は△6二玉(上図では▲4八玉)型になるので、
先後が大きい戦形という認識がある。

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参考棋譜:深浦-久保戦糸谷-杉本戦
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上図の△6五銀に換えて、
△8六歩▲同 歩△7五歩と仕掛けるケースも多い。

上図以下
▲5四歩    △同 歩(下図)

△同 歩はちょっと珍しい感覚かと思ったけど、
両者とも読み筋に△同 歩が表示されていて、
「そういうものですかー」と唸った。

人間なら・・・
▲2二角成とされて王手飛車のラインに入るのを嫌うし、
歩を払うなら、▲7七桂が当たるのを嫌って△5四同銀だろう。
△5四同歩は、この両方の筋を食らうので読みにくい手だ。

特に、王手飛車のラインが怖いので、
△5四同歩では△7七角成▲同 桂として△5四銀がベターな感じがする。
以下▲同 銀△同 歩▲同 飛の局面は手が広く、何とも言えない。
上で「先手側を持ってみたい」と書いたけど、思ったよりは、という感じ。

上図以下
▲2二角成  △同 玉    ▲7七桂    △7六銀    ▲5四飛    △3三銀(下図)

△3三銀の局面で、後手は自分が28点良しと判断しているが、
人間感覚だと、怖すぎて後手を持てないと思う。
もっとも、仕掛けの局面で125点だったものが下方修正されているから、
嫌な空気は感じ取っているようだ。

ちなみに、先手は自分が208点良しと判断している。
この点数ですら「その程度なのかな?」と思うくらいだ。

上図以下
▲3四銀    △8六歩    ▲5五角    △6四角    ▲同 飛    △同 歩
▲同 角    △6二飛    ▲3三銀成  △同 桂    ▲5三角打
(下図)

ここまで進むと筋に入ったようで、先手の評価値が跳ね上がった。
途中△8六歩が人間の目には悪手に映るだろう。

次の▲4二銀が厳しいので△6四飛と切って捨てたが、
この玉形差は如何ともし難いように思う。

先後が大きい戦形という認識を強めた一局。
ただし、ここまで後手が悪くならない指し方はありそうだ。

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