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昨年の流行語大賞に岩手県の方言「じぇじえじぇ」が選ばれたことは記憶にあります。驚いたり戸惑ったりしたときに発する言葉だそうです。


数十年まえ、小中高大と育ってきた京都から生まれて初めて、島根県の松江市に転勤になりました。色んなお客様とお話する仕事がら、方言に接することが多々ありました。


「あげだ」「そげだ」「何々してごしねえ」そして極め付きは、ありがとうを「だんだん」。とにかく京都弁しか聞いたことがなかったので、当初完全にめげました。もう、嫌で嫌で、こんな方言の町で何年生活しなければいけないのかと。


当時のトランジスターラジオを持ち出して、松江城へ行き高台から京都のラジオ局から流れてくる交通情報を聞いていたことを思いだしました。そんな松江に結局5年済みました。そして、結婚もしました。


最後はあれだけいやだって方言が何故か愛しくなっている自分がいました。何か老人が方言を喋っている時はホットした気持ちにもなれました。


今、若者達の中で方言に触れたいと思う人が増えてきているそうです。特に方言が多い県に住む若者にとって、方言はいつも身近にあって意識したことすらない空気のような存在。それが、今、注目を浴び始めているのです。これも日本の文化なのかもしれません。