ありがとうございます。
お願いします。

緩和方法を六つのカテゴリに分類したが、
Oー想像、空想的緩和方法(理論知性的緩和)について述べたい。
私は、宗教的な、死後の生についての肯定的空想が緩和方法として役に立つのではないかと思う。
今まで感覚、意識を快や美によって整え、宗教的感情を引き起こすことによって死をデザインすることを述べた。
さらに世界観からも感情は引き起こされるが、想像や空想によっても肯定的感情が引き起こされやすいと思う。
死に際して、死後の生はあるのか、天国や地獄はあるのかと考えてしまうように思うが、このような考えても証明が難しいことは、痛みや苦しみが伴っている時には危険な、危ない妄想が強化されやすいと感じる。
例えば、死んだら息が止まって苦しいんじゃないか、(臨死体験の科学的統計では、心肺停止にも関わらず臨死体験中に好ましい体験や主観感覚も多いらしい。)とか、火葬や埋葬で生き返って苦しむのではないか、(火葬や土葬では、温度が高すぎたり、腐敗によって、苦痛を感じる神経がダメになるから、苦痛はないかもしれない。生きている間に感じる様な寒暑や息を止めた時の様な肉体的苦痛を、埋葬で感じるかもという恐れは、自然科学的論理 等で否定しておきたいと、自己説得する)などだ。
私は、苦痛を伴う時に、地獄や極大苦に対する恐怖を助長するような妄想に取りつかれてしまう可能性があるし、実際、私は過去の苦しみの原体験群の中で死や死後の生について、激しい苦痛にさらされるのではという妄想に取りつかれ、大きな恐怖を味わった。
これらを避けるためとポジティブな快を手軽に得るために、
あらかじめ死後の生について肯定的な想像をしておくとよいと思う。
自らの想像によって、死に際して、死後の生の世界観やどういうことを空想のように体験したいのかを、いわば自己訓練しておくのだ。
これは既存の宗教を参考に、(ex. クルアーンの天国、弥陀の本願etc.)それらの世界観を取り入れてもよいだろうが、自分の望むことを素直に期待するのがよいと思う。
自分の欲求や人格の品性もわかるため、精神衛生上よいとも思う。
最初はみだらな妄想に過ぎない内容でも、
宗教などを元に考えていくと、エネルギーの湧いてくる想像がしやすくなると感じた。
例えば、
主語が私や人間、であれば、組み合わせる動詞の空想によって、(私は空を飛ぶ、人間が魔法をつかう)
どこに向かうかわからないところがあるが、
主語が神や仏なら、そのよいイメージが保たれている場合は、組み合わせる動詞に何を指定しても、
ハッピーエンドが空想できるはずだ。
さらに世界自体がこの世とは異なる世界を空想することもできる。
空想のベースは大自然や文化に注目するだろうが、この世では苦しまざる得ない私が、どんな世界であれば幸福なのか、ということを考える必要があると思う。
意外に詳細まで具体化できないし、今の自然や文化から完全に離れた世界の空想は非常に難しいことから、この世界が一つの基礎モデルとして、とても優れていることが分かり、宗教的感情も引き起こされやすいと感じる。
宗教では死後の生の物語を提示するが、そのモデルから離れた想像もなかなかに難しい。
宗教も卓越した方々が遺してきたことだから、世界観もよくできていると思う。
自分の幸福についての独自の観想はかなり難しいから、
思考によってそれを具体化しておくのがよいと思う。
それに、
神仏を信じていく過程で、空想以上のよい世界があることを感じられれば、
そしてそれが結晶化できれば、問題の緩和方法になると思う。
私が、危ない妄想に至らない様に、事前に正しい頭の働かせ方のガードレールを敷いておくこと、それが空想や理論知性による緩和になると考えている。
卓越した理論知性による世界の空想は一つの世界観ともなるかもしれないね。

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