中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

本来の悩むべき不安と向き合う!

2014年07月28日 05時18分16秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)196ページ「第3-2-14図 起業を志した理由」をみましたが、今日は197ページ「第3-2-15図 起業の段階ごとに抱く不安」をみます。

下図により、起業の段階ごとに、起業に関してどのような不安に直面するかを見ると、全ての段階に共通して、「収入の減少、生活の不安定化」、「事業に失敗した時の負債の返済(借入金の返済、個人保証)」と回答する割合が高いことが分かります。

そして、起業の段階が進展するごとに、感じる不安の変化を見ると、段階が進むごとに、「事業の成否」に不安を感じる者が増え、事業を実際に開始した場合の具体的な不安が増加する傾向にあります。

また一方で、「自分の能力・知識・経験のなさ」と回答する割合は減少しており、起業の初期段階におけるこうした漠然とした不安が起業の段階が進展するにつれて減っていくことが分かります。

この図を踏まえて確実に言えることは、「収入の減少、生活の不安定化」と「事業に失敗した時の負債の返済」は、事前に”入念”な準備を行うことで回避することができると言うことです。

創業当初は想定以上の出費が伴う上、事業が計画通りに行ったとしても、売上の現金化には一定の時間を要することから、手持ち資金が大きく減少します。

こうなると、経営者は資金繰りに追われ、本来の仕事ができなくなる悪循環に陥ってしまいます。

不安が現実にならないためにも、年商なら1年分以上、収入なら3年分を目途に創業前に確保しておく。これくらい”入念”の準備があれば、本来の悩むべき不安と向き合えると思います!
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