おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。
昨日は2014年版ものづくり白書の40ページ「図 121-7 中国における事業の課題や懸念事項」を見ましたが、今日は41ページ「図 121-8 国内生産能力の拡大目的」をみます。
下表により国内拠点及び海外拠点それぞれにおいて、生産能力を拡大させる理由を見ると、国内拠点では主要業種ともに「国内需要の変化」に対応するための回答比率が6割前後を占めており、「海外需要の変化」との回答は1~2割程度に留まっていますが、海外拠点の生産能力拡大理由では、「海外需要の変化」への対応が7~9割を占めていることが分かります。
白書はこの結果について、当面は、国内拠点は国内需要に対応し、海外需要は国内からの輸出ではなく海外拠点で対応するという「地産地消」の流れがうかがえる、とあります。
この調査の背景を再確認すると、海外展開が進行する一方、海外拠点における労働コストが上昇するなど、中国を中心に途上国において労働コスト面のメリットを享受することの限界を踏まえた対応が見られつつある。
また、生産拠点の国内回帰という文脈では、国内市場を念頭に効率的な物流、在庫コスト等を合わせたトータルでの日本拠点のコスト競争力、また、多様・複雑なニーズに対する迅速な顧客対応といった付加価値の高い拠点としての再評価がなされていることにあります。
我が国製造業を取り巻く環境が変化する中、国内拠点が担う役割も変化しつつあるということですね!
昨日は2014年版ものづくり白書の40ページ「図 121-7 中国における事業の課題や懸念事項」を見ましたが、今日は41ページ「図 121-8 国内生産能力の拡大目的」をみます。
下表により国内拠点及び海外拠点それぞれにおいて、生産能力を拡大させる理由を見ると、国内拠点では主要業種ともに「国内需要の変化」に対応するための回答比率が6割前後を占めており、「海外需要の変化」との回答は1~2割程度に留まっていますが、海外拠点の生産能力拡大理由では、「海外需要の変化」への対応が7~9割を占めていることが分かります。
白書はこの結果について、当面は、国内拠点は国内需要に対応し、海外需要は国内からの輸出ではなく海外拠点で対応するという「地産地消」の流れがうかがえる、とあります。
この調査の背景を再確認すると、海外展開が進行する一方、海外拠点における労働コストが上昇するなど、中国を中心に途上国において労働コスト面のメリットを享受することの限界を踏まえた対応が見られつつある。
また、生産拠点の国内回帰という文脈では、国内市場を念頭に効率的な物流、在庫コスト等を合わせたトータルでの日本拠点のコスト競争力、また、多様・複雑なニーズに対する迅速な顧客対応といった付加価値の高い拠点としての再評価がなされていることにあります。
我が国製造業を取り巻く環境が変化する中、国内拠点が担う役割も変化しつつあるということですね!