「ブログのファンでいつも読んでいます。
今日は大阪から楽しみにして来ました。
だけど、この店は焼肉を食べ終わった後に刺身を出すの?」
お会計を済ませながら、そのお客様はそう言われ、そこから期待を裏切られ、至らない私の仕事に対しての心境をぶちまけられた。
あいにく、その時私は店の裏で雑用をしていて不在で、カミさんがひたすら謝り、貴重な意見にお礼を言っていた。
あとで詳しく聞いただけなのだが。
カミさん曰く、ブログで綺麗事ばかり書いてお客さんを呼び、失望させてどうするのと。
きつい言葉ではあるが、実際そうなったのだから真実だ。
アメブロやフェースブックで言ってることとやってることの乖離。
忙しさにかまけて料理の適切な提供が出来ず、私のブログを見て大阪からわざわざ来店されたお客さんに非常に不愉快な思いをさせて帰してしまった。
刺身を焼肉をすでに食べ終えた後に出してしまった。
さらにすべての料理がタイミングが合わないばかりか遅れてしまった。
以前から多くのお客さんから指摘されている通りだ。
店を終えてその夜、お客さんの怒りの声を真摯に受け止め、改革案をカミさんと話し合った。
忙しくなり店が混雑してくると料理の提供もチームワークも何もかもが乱雑になる体たらく。
目指すべき料理提供の迅速化、高速化、提供するタイミングや相手によるスピードと組み合わせ、順序の適切化。
一つは、手間のかかる大皿一皿で出すセットメニューの小分けなどを熟慮する。
現在の情けない店舗力。
それはそのまま自身の力量不足と痛感する。
また、お客さんの立場に立ち、同じ目線で見て、もっと客席に目を配ることが大事だ。
そのためには、食事中のお客さんの様子をもっとよく伺うことである。
真摯とは何か?
真面目でひたむきなこと、それだけではない。
それだけでは足りない。
1つの目的に向かうことだ。
それはお客さんの満足度ではないか。
道は険しく遠いけれど、理想と現実の合一は難しいけれど、乗り越えていくしかない。
大阪からわざわざ来てくださったお客さん。
友人も連れて来られ、どんなに腹立たしく悔しかったことだろうか。
本当に申し訳ない。
これをお読みかどうかは分からないが、心からお詫び申し上げます。
その思いをしかと身にしませ、そのお言葉を腐りかけた心の薬として明日への力と致します。
ありがとうございました。