生きる意味。
いくつもの悲しみを乗り越え、
どん底から踏み出す足跡にその涙を刻み付けながら、
それでも歩き続ける理由。
時は瞬く間に過ぎ去り、人は老い、病み、逃れられない死へと向かう。
生きることに疲れた、早く死にたいと言う人がいる。
もっと生きたくても生きられなかった幾人もの友達。
その明日を俺にくれと叫んでいる。
一体何が欲しいのか。
何をすれば認めてもらえるのか。
誰に⁉︎
そう、あいつらに報いるためにも。
涙の向こうに、死の先を一途に見つめていたあの熱い眼差しを決して忘れはしない。
もう歩けないと嘆く挫けた心を奮い立たせてくれる。
共に歩けなかった道を踏みしめている。
道端の花を見つめてる。
沈んだ夕日がまた昇るのを体に感じている。
さよならの数より一つだけ多い、こんにちはを今言おう。
米原市 横山城跡麓にて