いつも読んでくださってありがとうございます。
今日は漫画描く時間が取れないので
色々、紹介の日にさせて頂きます
可愛ゆい小鳥です
□ひょっこりとした姿
鶉は普通の鳥よりも よほど変わった姿をしております。それは尾が極めて短い為だろうと思います。そして体も丸く中ふくらみをしておりますから、なおさら尻の方が急すぼみをして石っころを放り出したような姿をしております。
いったい鳥の美観は尾があって始めて調(ととの)うもので、中には長尾鶏(ナガオドリ)や雉(キジ)や、天人鳥(テンニンチョウ)などの様に長く引いているものもあり、孔雀や七面鳥のように一種の背景(バック)をしておるものもあり、これほど特別の発達をしていないものでも、尾は重要な装飾をなしているのが普通です。ごく短い所でも鶴といい駝鳥(ダチョウ)といい、それでも尾によって形のまとまりを付けております。
ただ鶉だけは特別で 尻の方が切ってそいだ様であるとともに首の方も、同様な格好で、ただ胴だけのものから、嘴(くちばし)と脚とが出ているという様な具合は、ちょうど子供が人形を描くと顔から手足が出ているだけのものを拵(こしら)えますが、そんなあんばいで、随分おかしな様子をしております。あれで背と腹と色が違わなかったならば いずれが上だか下だか、転がしたら解らんこととなるかも知れません。鶉の姿は優美で愛されるのではなく、洒脱(しゃだつ)で高級の人の愛を受けるものであります。
鶉の飼ひ方
著者 平山美佐男
出版 磯部甲陽堂
出版年月日 大正6年
この写真はチャコちゃんです♪
だいぶ前のことなのですが、資料を探していた時に
上記の文章を見つけました。
(著作権はとっくに切れていますのでご安心ください)
大正時代の読み物で
うずらの書物の多くは飼育指南なのですが
これを書いた人は、ことのほか
「うずら」という生態や歴史、まつわるエピソードが
好きなかたのようで他にもいろいろ書いています。
私はこの文章が好きで時折読み返しています。
ちょっとだけ読みやすいように
このブログで活字に打ち直してみました。
堅苦しく感じる部分もあるかもしれませんが
当時の殿方が表現したにしては
充分じゃないかなと、そう思う愛情の深さを感じます。
こちらはホッペちゃんです
うずらはやっぱり「ぽってり」とした姿が可愛いですね。
シッポのあるようでないようでチョロリとしていて
床に首を縮めて、すぼめた様子は
「これ以上丸い鳥ってそんなにないんじゃ
ないかな?」って思います。
漫画を楽しみにしていた方ごめんなさいね
。*:..。o○☆読んでくれてありがとう。*:..。o○☆
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