新宿をジュクっていってた頃。
池袋はブクロって呼ばれてた。
「ジュクのデスコに踊りに行こう」。って誰かが言うと。
ボクらは紀伊国屋の前に集合した。そしてそこから歌舞伎町カンタベリーハウスビバ館まで歩いて向かった。

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六本木は大人の匂いがする街だった。赤坂も。
そしてそれがもう、相手が銀座なんてことになると。ぼくら田舎者には眩しすぎて、手が負えなかった。
どこをどのように歩いたら良いのだろう。
どこで飲んだらいいのだろう^ ^
皆目見当が付かなかった。
仲良しの女の子が大学を卒業して、有楽町で働き始めた。
外資系の、化粧品を輸入する商社だった。
彼女はそこで受付をしていた。
「GINクン。有楽町に遊びにおいでよ」。そう言われて出かけたけど。
なんだか落ち着かない。
ボクには、そこが別世界のように感じてならなかった。


あれから時が過ぎて、ボクも大人になった。
年に数回、東京に出かけるようになったけど。
今一番落ち着くのは、銀座だ。
新宿よりも、渋谷よりも。
銀座が落ち着く。
時が経ち、好きな街も年齢とともに変わるんだね^ ^



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