よく耳にする、“がん克服”という言葉

著名な方ががんを公表後、
復帰したときに多く使われているように思う


が、どうも未だにしっくり来ない

なぜなら、私自身、
“がんは、完治は難しい”と感じているから

それはきっと、
周りの人たちの悲しい現実を
たくさん目の当たりにしているから

そして、誰もが、
再発の不安を抱えているから

だから、

手術から、高々、半年や1年くらいで
“克服”とは言ってはほしくないのだ


誰もが口にする再発の不安

がんサロンでも話題に上らない日はない、
不安を口にしない人はいない

たとえ、5年、10年経っても、
誰もが不安を抱いている


『がんを克服』――

メディアがそう伝えることで、
がんに罹患していない人たち、
そして、
がんという病の本質を知らない人たちは、

「よかったね。治ったんだね」

そう思うかもしれない

が、私たちがん経験者には、
そうは思えない現実がある


そんなに簡単に、

「克服した」

なんて言えないよね、“がん”って病気は――




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