水色の絵の具で塗りつぶされたような空が
広がっている
雲は夏を思わせるボリュームのあるフォルム
太陽を背にして白く眩しく輝いている
...が、この清々しい空もあと数時間
今日はこれから雨の予報だ
そして昨日の夕刻
一日遅れの上弦の月が顔を覗かせてくれた
もうすでに、“上弦の月”とは言わないが...
今にも空の色に溶けでしまいそうに
か弱く、その存在感を主張している
雨にはじまり、雨で終わった“きのう”という日
ほんの数時間だけでも、
こうして月を観られたことがありがたい
さ、そうこうしているうちに
雨が落ちてきた――
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