海外療養費の詐取容疑－警視庁

　海外で支払った医療費が還付される国民健康保険の海外療養費の不正受給事件で、警視庁組織犯罪対策１課は２３日までに、詐欺容疑でタレントのローラさんの父親でバングラデシュ国籍、ジュリップ・エイエスエイ・アル容疑者（５４）を再逮捕した。ジュリップ容疑者は容疑を否認している。

ローラ父逮捕…ブログで“出頭したよ”

警視庁組織犯罪対策１課は２７日、タレント・ローラ（２４）の父親で、国際手配していたバングラデシュ国籍のジュリップ・エイエスエイ・アル容疑者（５４）＝住所、職業不詳＝を詐欺容疑で逮捕したと発表した。

　逮捕容疑は、同国出身の知人の男（４７）＝詐欺罪で服役中＝と共謀し、０８年１２月ごろに知人の男が同国の病院で治療を受けたとする虚偽診断書を世田谷区役所に提出し、海外療養費など約８７万５０００円を詐取した疑い。組対１課は同容疑者が指南役となったグループが同様手口で、計約１２００万円をだまし取ったとみて調べている。

　同容疑者は調べに「そんな事実はない。私は１００パーセント関係ない」と否認している。同容疑者は別の仲間が逮捕された直後の１２年８月にバングラデシュに出国。警察庁が昨年５月、国際刑事警察機構を通じ国際手配した。今月２３日、日本に戻り、２６日に弁護士に付き添われ杉並署に出頭した。

　ローラはこの日、ブログを更新し「お父さんが弁護士さんと一緒に出頭しました。悪いこと、正しいこと、すべてがはっきりしてほしいと思います。たくさんのお騒がせをして、ごめんなさい」とコメントした。