#28.看護師国家試験対策~過去問に挑戦~ | ちばとーく 

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千葉徳洲会病院 看護部ブログです。

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 一昨日は、暖かかったのに


昨日も今日も寒いですねさむぅ


まあ、冬ですからね木枯らし


国家試験まであと20日あまり。


体調を整え、ラストスパートで頑張って下さいチョキ



では、前回の答え合わせです。



問題6.



  次の文を読み[問7]~[問9]の問いに答えよ。

  Aさん(72歳、女性)は、1人で暮らしている。Aさんは1年前に夫を

 亡くした後、近所付き合いが少なくなっていた。遠方に住むAさんの

 息子が時々電話で確認していた。最近は元気がなく、Aさんの息子

 が心配して様子を見に来たところ、食事を食べた様子がなく、ごみ

 は捨てられていなかった。Aさんは発熱してぐったりしており、息子

 に連れられて病院を受診した。Aさんは脱水状態の治療と抑うつ状

 態の疑いのため検査が必要であると診断されて入院した。Aさんの

 既往歴に特記すべきことはない。





[問7] Aさんは入院直後、Mini-Mental State Examination

    (MMSE)30点であった。さらに情報収集のために用いるアセ

    スメント方法で適切なのはどれか。



    1. DBDスケール(Dementia Behavior Disturbance

       Scale)

    2. Hoehn-Yahr(ホーエン・ヤール)の重症度分類

    3. GDS(Geriatric Depression Scale)15

    4. Borg(ボルグ)スケール



[問8] 入院1週間、Aさんの脱水状態は改善してきたが臥床してい

    ることが多い。Aさんは排泄時、手すりを使用してトイレまで歩

    行しているが、着脱動作が緩慢で失禁することが多い。

     Aさんへの排泄援助として最も適切なのはどれか。



    1. オムツの着用を勧める。

    2. トイレに近い病室に変更する。

    3. 膀胱留置カテーテルの挿入を検討する。

    4. ポータブルトイレをベッドの横に設置する。



[問9] 入院後1か月、Aさんは内服治療により病棟内での活動範囲

    が拡大し、自立してできることが増えた。自宅へ退院することが

    方針として決まったが、Aさんは「家に帰っても1人だし、大丈夫

    かしら」と看護師に話す。

     このときのAさんへの声かけで適切なのはどれか。



    1. 「薬の量を増やしてもらえるように主治医に相談してみま

       しょう」

    2. 「1人でできることが多くなったからもう大丈夫ですね」

    3. 「心配なことについてゆっくりお聞きしますよ」

    4. 「お疲れのようなのでベッドで休みましょう」





正答: 問7-3  問8-2  問9-3




解説:[問7]

     1. ×  DBDスケール(Dementia Behavior Distur

       banceScale)は、認知症行動障害尺度である。各項目を

       5段階で評価し、DBDスケール得点が高いほど各種の

       問題行動の頻度が高いことを示す。

     2. ×  Hoehn-Yahr(ホーエン・ヤール)の重症度分類は

       パーキンソン病に重症度分類で、5段階に分けられている。

       ステージⅢ以上は特定疾患である。

    3. ○  GDS(Geriatric Depression Scale)は、老年期

       うつ病評価尺度である。15の質問から成り、「はい/いいえ」

       だけで答えられるものである。点数が高いほど重度となる。

    4. ×   Borg(ボルグ)スケールは、運動負荷試験での自覚

       的疲労度の評価法である。



   [問8]

    1.3.4. ×  ADLの低下を招く可能性が高いため不適切で

           ある。

    2. ○  着脱動作が緩慢で失禁しているため、ADL低下によ

       る機能性尿失禁が考えられる。手すりを使用してトイレまで

       歩行している状況から、ADLの低下を予防するためには

       選択肢2が適切である。

    

   [問9]

    1.2.4. ×

    3. ○  自宅へ退院することが方針として決まっているが、Aさ

       んから「家に帰っても1人だし、大丈夫かしら」との不安の訴

       えがあるため、まず傾聴することが基本姿勢である。







         おにさん。     おにさん。     おにさん。     おにさん。     おにさん。





ここからは、『小児看護学』ですニコニコ



【出題傾向】


  『小児看護学』全体としては、難易度はここ数年それほど高くはない

 が、第103回では午前問題63(若年性突発性関節炎)のような、突飛

 な問題が毎年1問は出題されている。状況設定問題では、熱傷・肥厚

 性幽門狭窄症・溶連菌感染後急性糸球体腎炎が出題され、いずれも

 スタンダードな問題であった。

  午後問題の一般問題では、長めの状況設定を付した問題が2題出

 題された。また、これまで「アナフィラキシーショックにはアドレナリン

 の皮下注射で対応する」と覚えていた人は、午後問題62を解答する

 際にためらったのではないかと考える。



【対 策】


  『小児看護学』の新出題基準では、子どもの権利擁護を重視しつつ、

 子どもの成長と発達に重要な存在として家族を含めた「子どもと家族」

 にとって最善の利益に供するように、小児看護に特有な知識および技

 術に関する項目が提示された。特に、家族には同胞(きょうだい)も含

 むことを明記されたため、死を迎えるときの同胞への対応などが出題

 されている。

  『小児看護学』では、成長・発達段階を理解することが重要である。

 子どもは学習しながら発達し、できることが増えてくるが、素因や養育

 環境が子どもに大きな影響を及ぼすため、個人差がみられる。このこ

 とを踏まえて捉えていくとよい。

  予防接種・離乳食・感染症は、必須の学習内容である。法律では、

 児童福祉法・児童虐待防止法・母子保健法・育児介護休業法などを

 理解しておこう。




~過去問に挑戦~



問題1.


  乳児が成人に比べ脱水になりやすい理由で正しいのはどれか。


   1. 尿細管での水の再吸収能力が低い。

   2. 体重当たりの基礎代謝量が少ない。

   3. 体重に占める体水分量の割合が低い。

   4. 体液における細胞内液の割合が高い。



問題2.


  乳児の心拍測定について正しいのはどれか。2つ選べ。


   1. 心拍数110/分は正常である。

   2. 聴診ではⅠ音とⅡ音で2心拍となる。

   3. バスタオルで体幹および四肢を固定して測定する。

   4. 呼吸周期に関連した心拍リズムの不整は異常である。

   5. 聴診器が接触した際の冷感による心拍数の変動にきをつ

      ける。



問題3.


  正常に発達している小児が2歳0か月ころ、新たに獲得する言語で

 正しいのはどれか。


   1. 「おちゃ、ちょうだい」

   2. 「おかしがないの」

   3. 「これ、なあに」

   4. 「まんま」






明日は、雪になるかも・・・です雪の結晶


受験生のみなさん


風邪などひかないでねかお







  








 担当は、渡部でしたo(^-^)o
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