一昨日は、暖かかったのに
昨日も今日も寒いですね
まあ、冬ですからね
国家試験まであと20日あまり。
体調を整え、ラストスパートで頑張って下さい
では、前回の答え合わせです。
問題6.
次の文を読み[問7]~[問9]の問いに答えよ。
Aさん(72歳、女性)は、1人で暮らしている。Aさんは1年前に夫を
亡くした後、近所付き合いが少なくなっていた。遠方に住むAさんの
息子が時々電話で確認していた。最近は元気がなく、Aさんの息子
が心配して様子を見に来たところ、食事を食べた様子がなく、ごみ
は捨てられていなかった。Aさんは発熱してぐったりしており、息子
に連れられて病院を受診した。Aさんは脱水状態の治療と抑うつ状
態の疑いのため検査が必要であると診断されて入院した。Aさんの
既往歴に特記すべきことはない。
[問7] Aさんは入院直後、Mini-Mental State Examination
(MMSE)30点であった。さらに情報収集のために用いるアセ
スメント方法で適切なのはどれか。
1. DBDスケール(Dementia Behavior Disturbance
Scale)
2. Hoehn-Yahr(ホーエン・ヤール)の重症度分類
3. GDS(Geriatric Depression Scale)15
4. Borg(ボルグ)スケール
[問8] 入院1週間、Aさんの脱水状態は改善してきたが臥床してい
ることが多い。Aさんは排泄時、手すりを使用してトイレまで歩
行しているが、着脱動作が緩慢で失禁することが多い。
Aさんへの排泄援助として最も適切なのはどれか。
1. オムツの着用を勧める。
2. トイレに近い病室に変更する。
3. 膀胱留置カテーテルの挿入を検討する。
4. ポータブルトイレをベッドの横に設置する。
[問9] 入院後1か月、Aさんは内服治療により病棟内での活動範囲
が拡大し、自立してできることが増えた。自宅へ退院することが
方針として決まったが、Aさんは「家に帰っても1人だし、大丈夫
かしら」と看護師に話す。
このときのAさんへの声かけで適切なのはどれか。
1. 「薬の量を増やしてもらえるように主治医に相談してみま
しょう」
2. 「1人でできることが多くなったからもう大丈夫ですね」
3. 「心配なことについてゆっくりお聞きしますよ」
4. 「お疲れのようなのでベッドで休みましょう」
正答: 問7-3 問8-2 問9-3
解説:[問7]
1. × DBDスケール(Dementia Behavior Distur
banceScale)は、認知症行動障害尺度である。各項目を
5段階で評価し、DBDスケール得点が高いほど各種の
問題行動の頻度が高いことを示す。
2. × Hoehn-Yahr(ホーエン・ヤール)の重症度分類は
パーキンソン病に重症度分類で、5段階に分けられている。
ステージⅢ以上は特定疾患である。
3. ○ GDS(Geriatric Depression Scale)は、老年期
うつ病評価尺度である。15の質問から成り、「はい/いいえ」
だけで答えられるものである。点数が高いほど重度となる。
4. × Borg(ボルグ)スケールは、運動負荷試験での自覚
的疲労度の評価法である。
[問8]
1.3.4. × ADLの低下を招く可能性が高いため不適切で
ある。
2. ○ 着脱動作が緩慢で失禁しているため、ADL低下によ
る機能性尿失禁が考えられる。手すりを使用してトイレまで
歩行している状況から、ADLの低下を予防するためには
選択肢2が適切である。
[問9]
1.2.4. ×
3. ○ 自宅へ退院することが方針として決まっているが、Aさ
んから「家に帰っても1人だし、大丈夫かしら」との不安の訴
えがあるため、まず傾聴することが基本姿勢である。
ここからは、『小児看護学』です
【出題傾向】
『小児看護学』全体としては、難易度はここ数年それほど高くはない
が、第103回では午前問題63(若年性突発性関節炎)のような、突飛
な問題が毎年1問は出題されている。状況設定問題では、熱傷・肥厚
性幽門狭窄症・溶連菌感染後急性糸球体腎炎が出題され、いずれも
スタンダードな問題であった。
午後問題の一般問題では、長めの状況設定を付した問題が2題出
題された。また、これまで「アナフィラキシーショックにはアドレナリン
の皮下注射で対応する」と覚えていた人は、午後問題62を解答する
際にためらったのではないかと考える。
【対 策】
『小児看護学』の新出題基準では、子どもの権利擁護を重視しつつ、
子どもの成長と発達に重要な存在として家族を含めた「子どもと家族」
にとって最善の利益に供するように、小児看護に特有な知識および技
術に関する項目が提示された。特に、家族には同胞(きょうだい)も含
むことを明記されたため、死を迎えるときの同胞への対応などが出題
されている。
『小児看護学』では、成長・発達段階を理解することが重要である。
子どもは学習しながら発達し、できることが増えてくるが、素因や養育
環境が子どもに大きな影響を及ぼすため、個人差がみられる。このこ
とを踏まえて捉えていくとよい。
予防接種・離乳食・感染症は、必須の学習内容である。法律では、
児童福祉法・児童虐待防止法・母子保健法・育児介護休業法などを
理解しておこう。
~過去問に挑戦~
問題1.
乳児が成人に比べ脱水になりやすい理由で正しいのはどれか。
1. 尿細管での水の再吸収能力が低い。
2. 体重当たりの基礎代謝量が少ない。
3. 体重に占める体水分量の割合が低い。
4. 体液における細胞内液の割合が高い。
問題2.
乳児の心拍測定について正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 心拍数110/分は正常である。
2. 聴診ではⅠ音とⅡ音で2心拍となる。
3. バスタオルで体幹および四肢を固定して測定する。
4. 呼吸周期に関連した心拍リズムの不整は異常である。
5. 聴診器が接触した際の冷感による心拍数の変動にきをつ
ける。
問題3.
正常に発達している小児が2歳0か月ころ、新たに獲得する言語で
正しいのはどれか。
1. 「おちゃ、ちょうだい」
2. 「おかしがないの」
3. 「これ、なあに」
4. 「まんま」
明日は、雪になるかも・・・です
受験生のみなさん
風邪などひかないでね
担当は、渡部でしたo(^-^)o
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