萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

山岳点景:夏山花園

2016-07-30 22:40:00 | 写真:山岳点景
標高1,700の花園



山岳点景:夏山花園

薄暮あわい薄紫色は松虫草マツムシソウ、標高1,700メートルは秋の花が咲きだしました。



日没2時間前、午後5時の夕闇やわらかな山は花色もあわく映ります。
車百合クルマユリの緋色もどこか優しげです。



山苧環ヤマオダマキの淡黄はなおさら儚げで、幽玄なんて言葉を想いだします。



野原薊ノハラアザミの棘ごつい葉も薄暮に優しいカンジ。



花びら繊細な河原撫子カワラナデシコ、ナデシコの古名は「常夏」と言いますが草原の夏に映えます。



釣鐘人参ツリガネニンジンは名前のとおりベル型、こういう複雑な形の花は虫の頭脳も試されるんだとか、笑



薄紅あわい白山風露ハクサンフウロ、毎夏オナジミの山花です。



白に薄紅色さした乳茸刺チダケサシ、レースみたいだなって思います。



ふわふわした下野草シモツケソウは風ゆれて、ちいさな雲っぽい。



黄金色の花は金梅草キンバイソウ、夏山の緑にあざやかです。



四葉鵯ヨツバヒヨドリはどちらかいうと地味め、けれど白すっくり咲く姿は凛ときれいです。



帰路、日没も近い空は青というより藍色。晩夏のときです。


撮影地:山梨県

山の夕暮は夏でもあっというまに暗くなるため、夕刻の山行は原則厳禁です。
○暗い山中の行動は野生獣との遭遇+転滑落の危険も大。
○山小屋も15時には着くことが常識、遅刻すれば怒られてアタリマエなのは遭難危険度が高いためです。
○慣れたルートでも自然環境は変化→崩落・倒木・野生獣の棲みつきなど、道もそのときどき変化する可能性があります。
○夏山の遅い午後は雷雲発生・集中豪雨など天候変化も大きいです、観天望気の技術&装備きちんとしてください。
○単独行はクマの遭遇率がどうしても高くなります、初心者ルートやハイキングコースでも山=野生獣の生息地と理解してください。
○草原地帯ではアブ・蜂・ヘビとの遭遇は通常モード+葉でカブレるなど有り、長袖長ズボン+登山靴が無難です。
○夏の森はヤマビルが大発生することも。。帽子+首元ガード+長ズボンなど対策して安全です。
※夏の丹沢はヤマビルが有名です、タイツ(女性が冬に履くやつ)+長ズボンでWガードが有効。

今回は17時と遅い時間の撮影ですが、
常連ルート+崩落など危険度が低い+見晴らしが良い+ショートコースetc
といった好条件下で歩いています、かつヘッドライトやレインスーツなど万が一の装備も当然アリです。

天上の花園ちょっと和んだら↓
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