フォナックのロジャーを試してきました。 | 家族はじめました。

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のたりのたり哉。難聴の私と健聴の三人、
家族四人笑いあいながら日々過ごしています。

小学生など学生さんが使う事ではよく耳にするのですが、

 

社会人の方で使っているというのはあまり私の周りでは聞いたことがなく、

縁遠いものかなぁというスタンスの自分に

「いやいやいや!便利だから!!!会議とかにいいと思うよ!!!!」

と強く御世話になったSTの先生に勧められ

それならば、と重いデカイ腰をあげて行ってみました体験会。

 

フォナックの営業さんが直接いらしてくださって、

難聴の人は勿論、健聴者の保護者の方、小学生の男子も参加されてました。

 

先生自体が一年前に体験し、これは凄い!!!!と感動したということで

色々計画してようやくかなったという体験会なんだそうです。

ご招待いただき有難い限りです。

主人も一緒に参加させていただきました。

 

このフォナックのロジャーがこの市場では最大手だという事もあり、

汎用性も高く、人工内耳のメドエルにも対応できるとのことでした

(メドエルopusから直接受信機がつけられる3ピンジャックが付きました)

 

ロジャーというのはひらたく言えば、補聴援助システム、

デジタル電波でマイクの音を送信し、補聴器につけた受信機経由で直接音を入れる

というものなのですね。

授業中、先生にマイクを付けてもらって難聴の子供が受信機をつけて授業内容を

しっかり聞き取る。という感じで使う事が多いのかなという印象でした。


なぜ私が会議等に、と思いいたらなかったか、というのには

「発言者がマイクを持たないとダメだから。」

というところにありました。

会議は発言者がコロコロ変わるので、その都度マイクを転々とさせるのは

現実的じゃない点、マイクを増やせばそのマイク一本10万円なので

これも現実的じゃない。

という点でした。

それでもプレゼン等、発言者が限られるものであれば

内容を知る等には良さそうだとは思います。

 

 

さて、この体験会では、健聴の人にも受信機をつけた補聴器から

音がどのうにどのくらい聴こえるのか、

というのを体験できるのも目玉でした。

 

ヘッドホンが用意されており、まずうちの主人がそれを体験してみました。

スイッチが入った瞬間、

それまでざわめきの音がだいぶカットされ音が遠くなったようです。

(ミキシングで全体の音をス~ッと落としたイメージ)

 

そしてマイクを持った営業さんの声だけがクリアに耳元で聴こえる

よく聴こえる!という感じでした。

(ミキシングでそこだけスイッと音量を上げたイメージ)

 

その体験の席ではUDトークを起動したiPadがおかれていて、

ロジャーと連動してマイクからの音声入力を文字化しておりました。

ロジャーとUDトークが連動できるのも魅力の一つだと思います。

(もちろんその内容も保存が可能です)

 

主人はこんなクリアに聴こえるもんなんだなーと感心していました。

 

そして、間をあけて私たち難聴者(成人者)の実体験に。

補聴器使用者二人、人工内耳3人での参加でした。

 

補聴器の人も耳掛け方で、そのまま端子部に

小指の爪程の大きさの受信機をセット。

結構固めなのでかんたんに落ちそうではありませんが、

一応落下防止ようのオプションラバーが売られているようですね。

 

 

人工内耳装用者は、
一人はメドエルボタン電池なので、耳掛けタイプにそのまま受信機をセット。

もう一人はコクレア人工内耳で、耳掛けタイプにセット。

私はメドエル単4電池使用者なので、バッテリーパックに受信機をセット。

 

セットしたあと、ペンタイプのマイクを受信機のそばでフリフリ

(ちちんぷいぷい)位の要領で振って同期完了です。

凄いなー!Bluetooth!!!!

それぞれの受信機のそばでフリフリしたら全員と同期完了です!

これをやる事で、

同じ会場での他のロジャーマイクの音が

混信しなくなるというのもまた利点ですね。すごい。

 

逆に切り替えるときは?というシチュエーションもあるかもしれませんが。

ひとまず置いといて。

 

その同期したペンマイクの発言が本当にクリアに耳元で聴こえるような

質のいい音にびっくりしました。雑音もなにもないのですね。

そして遠くに他の会場での声がしてるんだろな、というざわめき。

でも生まれて初めてこの雑音が

 

「全然聞きたい音を邪魔しない!!!!」

 

という事に感動すら覚えましたよ。

これが健聴の人が体験している音の世界なのかな!?と思うほどでした。

これはすごい。

 

そして、若干音がでかすぎる・・・・と思い、これはどうしたらいいのかしら…

と思いながら、ふと手元のメドエルのリモコンが目に入りまして

そのリモコンのボリュームで人工内耳機械自体の音を下げたら…

 

ちゃんとロジャーの音も下がり、(笑)

 

「ちょうどえぇ。」 @2丁拳銃

になりました。(笑)

 

そばにいたもう一人のメドエル装用者の方には影響なく、自分のだけ下げられました。

コクレアの子はそれはできず、

ちょっと調整できないのは疲れちゃうかな~と言っていました。

 

 

このようにマイクをもった人の音声を拾う。

まずはこれが大前提なのですが、

さらに興奮してしまったのは、

自動的に発言者に向けてマイクを切り替える方向性マイクがあったのです。

 

自動的にです!

そのテーブルには

6人ほど座っていたのですが、

その自動方向性マイクを真ん中に置き(置くことでセンサーが反応します)

好き勝手に発言をしてもちゃんとマイクが音を拾い、私の耳のそばで音がしたのか

と、思うくらいの満足の音量で届きました。

 

こんなの HA JI ME TE !!!☆

 

ロジャータッチスクリーンマイクというものでした。

これはいいなぁと。おしゃべりの場で使えそう、

そもそもこれこそ自由発言型会議に使えるものではないか!と。

 

マイクを渡しあわないといけないという問題が一個クリアになるものかもしれません。

距離はだいたい6メートルくらいまでということなので、

中規模会議であれば

だいたいカバーは可能かもしれません

(発言者本人の話し方には左右されると思いますが)

首に下げて使用する事も可能だそうです。

(その場合、体育館等 広範囲で使用可能だそうです)

 

首掛けモードと卓上モードで使い分けができる、これはあったらいいかもね

と、主人と話していました。

 

ロジャーの音の良さと、音がかなり身近になる便利さ、

それによる情報保障の可能性は私達夫婦にはとても魅力的に感じました。

 

そのロジャーを体験中、主人が保育預かりしてもらっていた

子供達を連れてきてくれたのですが

娘の「キャーーーーーー!!!!」

という、普段なら大抵の音を邪魔する高音の音で苦手なのですが

 

 

見事にカットされ

それまで話をしている内容も邪魔されず

聞き取る事ができました。

 

これスゴイ。

 

やっぱり使用して初めてわかる凄さというものはありますね。

 

 

 

そんなロジャー、試しに使ってみたいという場合は

販売取扱店等に問い合わせる事で

一か月前後の貸し出しが可能だという事です。

 

購入にいたる場合は、手帳所持の場合は補助がでるので区役所、市役所に

問い合わせてみてください。との事でした。

 

ただ、この点で私達に壁が一つ。

「誰に制度利用するための意見書を書いてもらうのか」

でした。御世話になっているSTの先生だと、小児しか書けないので、

私用に書けない。(これは痛い…)

 

となると、東京の病院の先生に書いてもらう事になるけど…

果たして・・・・

 

まずは、今御世話になっているSTの先生に打診ですかねヽ(;´ω`)ノ

 

スムーズには購入に至らなそうですが 苦笑

手に入ったら会社で使ってみたいなぁと思います。

 

 

 

会社で買ってもらえたら一番大助かりなんですけども。