カテゴリ:国内旅景色
三嶋大社は、静岡県における桜の名所のひとつ。旧東海道筋に面する大鳥居から本堂への参道沿いに約200本の桜が並ぶ。大鳥居を抜け、北へ神池、総門、神門、舞殿を次々過ぎると約300mで本殿に至る。本殿は江戸期末期の建築物で、国の重要文化財。参拝する人は、横に広がらずに縦に並ぶ。 大鳥居と総門間の参道100mの両側に神池が配置されている。長さ90m×幅40mの2つ池は繋がっている。上空から見ると人の肺のような形状だ。池の淵に桜が植えられ、水辺のシダレザクラが華やかさを演出する。西の神池には、北条政子を勧請したという厳島神社が祀っている。 三嶋大社神池(心池とも言う)の水は、境内の井戸から汲み上げているという。昔、ウナギが生息したこの池には、耳の付いた鰻伝説がある。神の使いとして大切に扱われた時代があった。今は大きな鯉が泳いでいる。ゴミの除去と富栄養化の防止のため、毎年5月に池の水を抜いて大掃除をする。 江戸期大鳥居前は東海道と下田街道が分岐する場所。東海道五十三次の11番目の宿場町が三島。歌川広重がこの鳥居を描いている。朝靄の中、出立する旅人は籠と馬を調達している。これから箱根の宿へ向かうのであろう。それとも沼津宿または修善寺へ行くのだろうか・・。 写真-1 三嶋大社神池の東池。枝垂れ桜と総門を眺める。「4月3日撮影」 写真-2 厳島神社のある西池と総門を見る。 写真-3 厳島神社へ渡る赤橋。橋からは錦鯉が良く見える。鰻はいない。 写真-4 三嶋大社本堂へ参拝者の列。 写真-5 広重・東海道五十三次「三島」。朝靄の出立。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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