カテゴリ:国内旅景色
美瑛の丘は、北の上川盆地と南の富良野分地を分ける丘陵地帯にある。過去に繰り返された十勝岳噴火の火山灰が、降り積もった台地を雪解け水が侵食した。その結果。今日的丘を連ねる独特な地形ができた。十勝岳に抱かれた町、水豊かな土地である。 昔、火山台地を削った中小の川は、灰で濁っていたと想像する。町名の美瑛(びえい)は、アイヌ語の「ピイエ(Peye)」、濁っている状態を示す語源に由来するという。現在は用水路やため池が整備されており、川の流れは、穏やかで澄んでいる。 美瑛町の最北に旭地区がある。「美瑛町発祥の地」とされる。明治27年9月、兵庫県の青年が開拓・入植のために、この地に辿りついた。新天地開拓の夢を抱いて来たのだろう。現在、東京都23区に相当する土地に約10万人が住んでいる。町役場は、9月15日を開拓記念碑と制定している。 農業が丘を美しくするという。区画ごとに栽培する農作物を変える輪作が定着している。早くから農業に機械を取り入れた結果、滑らかな斜面が出来上がった。痩せた土地と斜面に向き合った入植者の努力の丘である。欧州ではシリア難民の民族移動が問題化・・。難民にとって夢の新天地になるのだろうか・・。
写真-1 旭川方面からパッチワークの路に入る。アップダウンに富み、クロスカントリー向き・・。 写真-2 北西の丘展望台から緩やかな稜線を望む。 写真-3 天高く 飛行低い 美瑛の丘。 写真-4 連なる区画畑と大雪山系の山並み。新栄の丘より。 写真-5 牧草ロール人形は各所で歓迎スマイルを見せる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015年09月28日 06時02分28秒
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