3Dプリンターから考えたこと2題~2)フロンティアは、多くの人が気づかないからこそフロンティア | 目の付け所から広報まで一気通貫で考えるPRコンサルタント 堀 美和子のブログ

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昨日ご紹介した、
「33年前の日本に3Dプリンターの萌芽があった」という事実。


発明者の小玉秀男さんは、


「(日本で広がらなかったのは)

 判断するための情報というか材料を


 みんなが持ち合わせていなかったんじゃないか、
 との思いも正直いってあります。


 3次元設計がこれからどんどん普及すると、
 どれだけの人が認識していたんだろうか」


とおっしゃっています。



3Dプリンターの一例)



当たり前ですけど、


【本当のフロンティアは、
 多くの人がそれと気づいていないから、

 フロンティア】


なんですよね。



でもそんな所に“鼻が効く”人を多数輩出できた方が
オモシロくなるなぁ~、とか思ったりします。





今日も広報ジャーナリスト・堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。あなたに感謝ですっ!















新聞記者をしていた頃、大量に届くプレスリリースの中に、
「なんでこんなマイナーチェンジをわざわざ・・・(>_<)」

っていうのがよくありました。


そこにはびこってたのは、
「ちょっとでも速く、ちょっとでも高密度に」という思想。




もちろんそういう技術の進歩も大切ですけど、


「本当のイノベーションは、
 従来の技術を極める延長線上にはありません。


 ロボットも当初は全く新しいシステムとして
 構想されましたが、


 腕や足、触覚など、

 細分化の方向に研究が進んでしまいました」。


(東京大学監事、

 元東芝研究開発センター所長 有信睦弘さん)




これからの日本と世界をオモシロく、
結果、良くしていくためのキーワードは


【デザイン(思考)】なんじゃないかなと思います。






それを心底分からせてくれたのは、
転職先の住宅メーカ―で出会った上司。


優れたクリエーターでした。(ってか、今でもそうです)


その人は、【デザイン思考】で、どうにも不都合だった
仕組みそのものを変えていきました。




正にそれは、米スタンフォード大学の
ジム・プラマー工学部長の弁と同じ。




「デザインとは非常に広い意味のもので、
 生活にかかわるあらゆる問題の解決策を
 見いだすことを指す」



「すでに存在する課題を解くのではなく、

 課題そのものを見つけるところから始めて
 ビジネスにつなげる。


 これが『デザイン思考』だ」






一般的に、「デザインとは、色や形を整えること」と
思われていますが、実は違うという一例
をご紹介します。



電気がないか不足している途上国では、

未熟児の命を救うための
保育器の整備がとっても大きな問題です。




でも、“保育器の本質”と“必要なこと”を
こう“因数分解”してみると、どうでしょう?



本質=赤ちゃんの体温を保つこと
必要なこと=電気を使わずにいかに体温を守るか




結果、開発されたのは、発熱素材を使った$20強ほどの寝袋。




普通の保育器↓が最低でも200万円/台ほどだそうですから、




その約1/1,000で、


多くの赤ちゃんの命を救うことができました。





こういう【デザイン思考】は、グーグルやヤフーなどの
革新的な起業家を多く生んだスタンフォード大学も注目し、



改めて「デザインスクール」を設けたほど。




工学だけでなく、医学、経済学、社会学、歴史学など
さまざまな専門の学生が700人近く集まり、


教える側の陣容も、

学内だけでなく産業界まで幅広くいる。




分野を超えてチームを組み、課題について議論し、
実際にプロトタイプ(原型)を作って更に議論して
解決策を見つける中で、


「8割の失敗を受け入れることを学ぶ」(プラマー氏)のだと。





問題を違った角度から見、異分野・異業種の人たちと組むこと。


私ね、こういう働き方や考えが推奨される時代になったことが、
すごく嬉しいんです。





かつてグループ内にあったスポーツクラブの人事担当者に、


「これからは体育学部だけでなく、音楽学部とか芸術学部、
 家政学部なんかにも採用枠を広げた方がいいですね~。


 なんだったら、社会人入社枠として、
 落語家とか漫才師とか手品師を目指してました!

 な~んて人にも来てもらえたらオモシロくなりますよね」



って言ったら、

思いっきり胡散臭い目で見られちゃったからです。(~_~;)



でもホンマそうとちゃいますか!?



何もスポーツクラブやからって、

体育万能の人ばっかりやなくてエエと思うんですよ。


むしろ、「私運動オンチですけど」っていう社員さんに
入ってもろた方が、利用者さんの気持ちが分かりますもん!




異端バンザイ!異端を大事にしよう!


正に一人一人がイノベーターな時代が来ました。(^^♪








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